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『ライ王のテラス』(三島由紀夫原作 宮本亜門演出)、見てきました。

素晴らしかった。

「肉体と精神」の相克という三島の長年の思索は、索漠とした隘路にはまり込んでいるが、それを、暗い妄念の力で突破して、最後は高らかに肉体がその勝利を宣言するという、異様な戯曲。
定番の三島的二元論の図式からもかなり食み出していて、考える必要はあるが、論理的な整合性は、欠いたままかもしれない。

よほどの三島好きじゃないと、理解出来ない世界だと思うが、その迫力を殺がないまま、こんなに人が集まる芝居にした亜門さんはやっぱりすごい。

平野啓一郎

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小説『マチネの終わりに』
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