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🌸母の日🌸

こんばんは。
平田真智子です。

今日は、母の日ですね。
実家の母に会いに行かないと、と思いながらなかなか実家に帰っていない私。
反省。。。
平田の母のお墓まいりに行かないと、と思いながら行ってない私。
反省。。。
15年前に他界し、この母の日になるといつも懐かしい思い出とともに、
様々なことを振り返る。。。。

なんともいつも反省ばかりだなぁ。。

反省ついでに「思い出話し」をひとつさせてくださいね。

私は、老舗旅館の6代目女将として、その日々を振り返っていると、
「必死で自分と戦ってきた」という思い出が次々に浮かんできます。
「母の日」の今日は、その自分との戦いのひとつに、
「スタッフの母としての役割」がなかなか果たせないことで、
葛藤が多かったことも思い浮かびます。
おこがましいけれども。。。
若いスタッフたちの「お母さん」の代わりに、
「人生において大切なことを教えたい」と思って、
必死で過ごしていた日々でもありましたね。。。。
女将として、たくさんの苦労も苦痛もあったかと思うのですが、
このブログを書いていると、
楽しかったことや、嬉しかったことばかりが、思い出されます。
接客に満足していただけるお客様はいらしたかな。
社員は、働いていてよかったと思ってくれたのかな。
今、どうしているかな。。。などなど。。。

社員の姿を毎日毎日見ることができたのは、とても幸せなことでした。
社員の笑顔に出会えて、人生の中で立ち寄ってもらえたこと、
関わることができたことは、
本当に幸せでした。
社員が私と一緒に働いてくれたことは、
社員一人ひとりのおかげでもありましたが、
ご家族の支えがあったからこそと感じています。
特に「母」の支えは、大きかったと思います。

客室係の@@ちゃんのお母様からある日お手紙をいただいたきました。
そこには、娘を大切に思う母の温かい思いが溢れていました。
娘の身体を心配する気持ちをひしひしと感じるお手紙でした。

「女将さんへ。
いつもお世話になっています。
娘は、たまに帰ってきたときに、仕事のことを笑顔で話してくれます。
『雪の寒い朝、星を見ながら身支度をするんだよ。
そして、仕事が終わるとね、又綺麗な星空を見ながら帰るんだよ。
星空がとても綺麗なんだよお母さん。』
と。
楽しそうな娘の姿を見ながら、良かったねと声をかけながらも、身体がきついのでは無いかと心配になってしまうのです。
早朝から夜遅くまで、大丈夫なのか問うと、
娘は、
『大変だけど、楽しいよ。』
と。
どんな会社なのか心配になり尋ねると
『女将さんからいろんなことを勉強させてもらってる。
素敵な女将さんでね、厳しいけど、優しくてなんでもできて、すっごくかっこいいんだよ。』
と私に自慢をしてくれます。
さらに『子供さんがいてね、すごく可愛いんだけど女将さんはすごく厳しく育てててね、それもまた尊敬できるんだよ』と。
会うたびに、いろいろな話しをしてくれます。
尊敬できる女将さんに出会えたことは、娘にとって幸せなことであると信じています。
だからお便りしてみました。
娘にとって厳しい環境であると感じても、娘が生き生きと過ごすこどができれば、私の気持ちはしまっておこうと思っています。
それでも、娘が心配なのは、変わりません。
いつも娘を育ててくださりありがとうございます。
心から感謝しております。
どうかこれからも娘をよろしくお願いいたします。」と。

@@ちゃんは、いつも明るく元気に仲間たちをプラスな影響を与えてくれていた女の子。
でも、とても繊細で苦しんでいたことも多くて、私にもいつも泣きながら相談しにきてくれていた子。
@@ちゃんが明るく元気で職場にいてくれたのは、このお母様が支えていてくださったからなのですよね。
当時私は、このお手紙を読みながら、私の娘であったら、同じ思いになるだろうに、どうすることも出来ない「旅館業の勤務状態の厳しさ」を、もどかしく感じました。
この点に関しての業務改善や労務改革について、日々思い悩んでいたことでもあったため、
更に悔しく切なく感じました。

母親は、
いつも子供のことを思い、必死で守りたいと思うものです。
そばにいてあげることができないと、さらに
何か力になれれば、と色々と考えて生きていく。
母親は、命をかけて子供を守りたいと生きているものですものね。
成人しても歳を重ねても、永遠に「子供」なのですしね。

旅館で働いてくれた社員に、いつもいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、ご家族のご理解と支えがあったからこそ働いていただけた。
ご家族の支えにも、感謝の気持ちでいっぱいです。

「母の日」
私にとっての母の日は、このような意味で、とても特別な日。
今日は、こんな風に支えてくださったたくさんの「母」に
感謝の気持ちを送りたいと思います。

お母さん、ありがとう。

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