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フィードバックは、良いところ、悪いところを織り交ぜよ(菜根譚)


こんばんは。読書の秋ですね📚
最近ハマっている「菜根譚」からの一節をご紹介します。なんだか、言葉がきれいで、すっと心にしみてくるんです。


 中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

(今日の言葉)

人を責むるは、無過を有過の中に原ぬれば、則ち情平らかなり。
己を責むるは、有過を無過の内に求むれば、則ち徳進む。

(意味)

人を責めるときには、過失のあるところを責めながら、過失ではない点を褒めると良い。
そうすれば責められた人も冷静に聴いてくれる。
また、自らを省みるとき成功の中にも上手くいかなかった点を探すと良い。そうすれば人徳を伸ばすことができる。


前半の言葉は、現代社会で言うところの、「サンドイッチ式フィードバック」にあたります。
すなわち、フィードバックは

「褒める」→「改善点を指摘する」→「褒める」

の順番で、本来言いたいフィードバック内容を、良い点ではさみこむとで、モチベーションの低下を防ぐ、などの効果が期待されます。


さて、後半の言葉です。
何かが上手くいったときには自らを賞賛し、達成に向けて行ってきたあらゆる考え方、行動をひっくるめて、良かったこととして記憶されがちです。

ここで一度立ち止まり、プロジェクトの振り返りを行ってみましょう。
反省すべき点、より改善するべき点がなかったかどうか。次に類似のプロジェクトを担当した人に何か残せているか?
という視点を加える、ということもあります。

対句の二つの教訓を、美しい言葉に含ませていますね。

ではまた!

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