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予想越え連発?!スーパーハイトワゴンの常識を崩すクルマ?!ダイハツ タントカスタムに乗ってみて!!

今回はトヨタシェアにて、新型のタントカスタムRS(ターボ)が配備されてたので、色々探ってみようかと思います。軽のターボに乗るのはeKスペースに次いで2台目です。トヨタシェアはプリウスにしてもベースグレードじゃなくてそこそこいいグレードの子が多いのでいいですね。ただスマホが鍵になるというのが、タイムズに慣れているとどうしても慣れません。


内装は進化を感じる

内装は軽自動車とは思えないようなクオリティで進化を感じます。基本造形はスーパーハイトワゴンとしてはシンプルで、直線を多用した広さ最優先といった感じです。ただ、センターコンソール?シフトがあるところのパネルがピアノブラックで高級感があります。ハンドルはもちろん最上位グレードなので本革巻きで、ルークスやサクラのハンドルなんかより全然スベスベしていて触り心地がいいですが、さすがにプリウスやクラウンのようなもちもち系ではありません。軽自動車としてはかなりいいハンドルの触り心地ではないでしょうか。それに、ナビがとんでもなくでかいです。中身はおそらくパナソニックですが、車両と連動しているようで、標識認識やブレーキホールドの解除などを知らせてくれます。自分がオーナーなら割り込み表示で鬱陶しいので速攻でオフにしますがなかなか便利です。エアコンのスイッチも使いやすく、メーターにはエアコンの温度等が表示できます。夏の時期に気になるエアコンの効きも軽とは思えないものでかなり効きます。
ただ、悪いところも。シートヒーターのスイッチの配置が、若干イジワルに感じます。助手席の人からすると、運転手の膝にちょうど当たる部分にスイッチが配置されているので使いやすい位置とは言えません。ハザードスイッチもオモチャ感があるもので、おそらくルーミーや他のダイハツのクルマと共通でしょうが、これだけが安っぽく、全体の雰囲気からは浮いています。そのほかは使いやすく、やっぱりここはスーパーハイトワゴンの先駆者さすがですねといった感じです。
メーターは、スピード表示こそデジタルですが、数字がホンダのように1秒間に2回更新ではなく3回更新ですので速読性にめちゃ優れてます。が、僕の着座姿勢が悪いのか、ACCや ブレーキホールドの表示がハンドルと若干被ります。どうしても必要な情報というわけではないのでいいのですが、見えないというのは若干ストレスですよね。
余談ですが、運転席のロングスライド、無駄な機能とおもわれる方も多いようですがかなり便利です。子育て層でなくても、後ろに置いてある荷物を漁ったり、特に自分みたいにバイトで靴が変わる人、靴の履き替えが座ったままクルマの中でできちゃいます。あとは早めに目的地に着いたときにシートを倒すだけでなく足を伸ばしてくつろぐこともできますし、おそらくこれ買って使ってる人、もう他のクルマには戻れないんじゃない?ちなみに運転席のロングスライドはPに入ってないとできません。ある一定のポイントから後ろにシートがある場合、Pからシフトを切り替えることもできません。また、普通の運転姿勢に戻したあとにPから動かすと、ロングスライド機能は自動でオフになります。
もう一つ。助手席のミラクルオープンドア、これもいいですね。助手席のドアは重くなりますが、それ以上に見た目の開放感と使いやすさがすごいです。また、RSだと助手席のソフトクロージャーもつきますので、半ドアになることもありません。ちょっと動作は遅いようにも感じますが…

走りはストレスフリー

走り出しから快適

内装だけでかなりの文量になりましたが、走りも見ていきましょう。まずは街乗り。まず、意外にもハンドルは重たいです。ルークスでは軽すぎて驚くほどで、80キロぐらいで走っているとハンドルを両手でしっかり持たないと怖いと感じることもありましたが、タントは低速だと少しハンドルが重いかなという感じで、普通に走っている分には普通のハンドルですが、切り返しは少々体力を使うかも知れません。バック駐車ですえきりをするような方には若干厳しいかも… ルークスとの決定的な違いは高速域でハンドルが安定しているということですかね。クルマ自身の高速安定性は、のちほど書きますが同等レベル、しかしハンドルの重さからくる安定感はタントの方がいいです。
加速感としては、ジェントルで余裕があります。軽ターボを買う一番の理由はやはりこの余裕の加速にあるでしょう。国道の右車線や高速の入り口では、苦労なく流れをリードするだけの力があります。
予想越えしたポイントとして、一番大きかったのはやはり乗り心地がいいことです。軽スーパーハイトで15インチ装着車に乗ったのは地味にこれが初めてでしたので、予想としては14インチよりゴツゴツしており、乗り心地だけはスポーティーなスポーティーもどきな乗り心地なのではないかと予想していましたが、実際は乗り心地はかなり良かったです。確かに突き上げ自体はあるのですが、DNGAプラットフォームさまさまで、スーパーハイトワゴンなのに異様に収束がよく、一発でスパッと揺れがおさまります。感覚的にはルークスに次いで乗り心地はいいです。

ハンドリングは秀逸

ハンドリングを一言でいうと、秀逸でしょうか。ロールもしますし、特別重心が低いというわけではないです。ハンドルにも遊びがあります。が、先述したハンドルの重さとシャシーの良さがめちゃめちゃきいてます。よって、前荷重をかけてカーブに侵入→速度をキープしながら曲がっていく→徐々に後ろに荷重をもっていく→脱出でしっかり加速するという一連の動作がめちゃめちゃ自然です。もっと加速力が強ければもっとハイペースで行けますが、残念ながら660ターボなので理想的なペースよりは少し遅いです。
ルークスとの比較になりますが、あちらは14インチを履いていましたので、非常にゆったりとしている印象がありました。その中でもしっとりとコーナーを曲がっていく感触で、パドルを一緒に使えばそこそこ気持ちいいです。タントはルークスに比べ元気な印象で、上品さを求めるならルークス、スポーティーなのはタントといった感じです。

高速では多少気になる点が…

高速道路での印象もかなりいいですが、先に気になるところも。まず、ロードノイズがそこそこあります。とくに後ろの部分から音が入ってくる感じがありますが、これはスーパーハイト軽はみんなそんな感じです。次に運転支援がないです。正確にはあるのですが使い物になりません。ACCは前の車をしっかり認識してくれますし、加速、減速ともにいいです。が、ハンドル支援はランプだけのようで、支援している感が全くありませんし、車線を逸脱しそうになっても修正はなかなか入りませんし、どこがハンドルを支援しているのか全く分かりません。
それ以外は良く、100km/h越えでも加速は伸びますし、もちろん巡行も楽ちんで、正直140でリミッターがかかるのがもったいないくらいです。
エンジン性能的な部分以外でも、シャシーがしっかりしているので高速移動も楽ちんですし、正直うるさいと言っていたロードノイズも、同社のトールよりよっぽど静かです。

ルーミーとは比較するまでもなく…

ルーミーとの比較になりますが、正直比べ物にならないほどタントのほうが出来がいいです。タントは最新型、ルーミーはだいぶ放置されており、シャシーに至っては初代パッソなので当然っちゃ当然ですが、いわゆる下克上が起きています。
街乗りの発進もタントのターボのほうが穏やかにできるし、高速域でもタントのほうがかなりいいです。内装に関してはルーミーは下位グレードでタントは一番上のグレードなので比較になりませんが、タントの方が使いやすいですしメーターなどの文字フォントやそもそものデザインに無理がなく、質感が高いように感じます。
正直にいってしまうと、ルーミーを買うぐらいなら多少金出してでもタント(の上位グレード)を買った方が数倍幸せな生活が送れると思います。税金面や燃費も担当の方がいいですし…(ルーミーってなかなかに燃費悪いんですよね、、特に高速域。)

Nboxにも少し前に乗ることができ、30分ほど乗りました(この時はほとんど渋滞を走っていたのでどんなクルマかフィーリングを掴むことができませんでした。かろうじてフル加速だけは試しましたがクソ速かったです。また長い時間自分のペースで乗れることがあったらレビューしますね。)が、こちらはおそらく初期型で、内装も一部が破損しているほどくたびれている車両でしたので、

左側のエアコン吹き出し口。壊されてるの分かります?かわいそう。

あんまり参考になりませんが、実燃費の数値はタントの方がよかったです。軽自動車は特に夏はターボ車の方が燃費が良いことがあります。メーターのデザインは完全に好みの話になりますが、僕はNboxの方が好きです。やっぱりデジタルより針でしょ(笑)
走りに関しても、タントやルークスの方がボディ剛性が高いなという印象で、突き上げがあった際のブルブルはNboxが一番あったように感じます。乗り心地に関しては、ルークスが一番よく、その次がタント、Nboxは一番良くなかったかなというような印象で、高く評価されているクルマではありますが、乗り味の面では多少時代を感じてしまいます。加速感については、Nboxはかなり頑張っているようで、58馬力と数値でも出ている通り、NAエンジンの軽で一番力強いのはNboxでしょうが、さすがにターボ車にはかないません。なので、比較はなし。でもNboxのターボ車は実馬力70オーバーとの噂もあるので気になりますよね。ハンドリング面(といっても街中の右左折レベルですが)でもNboxは明確にタントよりロールが深く、ロール自体に関してはルークスより急で、動きもルークスやもちろんタントほどの安定感はなかったかなというような感じです。ホンダ自体は好きで、Nboxも好きなクルマで気になっていたクルマではあったのですが、正直時代を感じるようになってきました。

まとめ

まとめていきますと、このタント、かなりいいクルマに仕上がっていると思います。巷だと結構叩かれているクルマで、正直大丈夫かなと思っていましたが、内装の使い勝手の良さと走りの良さをうまく両立できています。個人的には、もっと評価されてもいいクルマだと思います。価格に関しても、カスタムRS(一番上のグレード)の四駆で車両本体でギリギリ200を切る価格設定。内装はNboxやルークスを圧倒する使い勝手の良さと、それなりの質感で、走りはNboxより数段上。なのに価格はNboxやルークスより安い。
ダイハツだからと下に見る人もいるようですが、もったいないです。コレ、かなりいいクルマですよ。

あと余談ですが、ブレーキホールドが優秀です。普通はブレーキホールドがかかっている状態では、アクセルを踏まないとクルマは動きませんが、タントというかダイハツでは、もう一回ブレーキをチョンッと踏むと解除され、クリープで動き出します。知らずにやるとビックリしますが、慣れると信号待ちでちょっとだけ前に出たい時とかに、アクセルを踏んでホールドを解除して動かすよりスマートに動き出せますし、一つのペダルで操作するので疲労もストレスも少ないです。この制御はスバルとダイハツでしか今のところみたことがないですが、結構便利なので取り入れて欲しいですね。

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