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「風葬」桜木紫乃さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

北海道の話。

書道家の主人公、夏紀。
夏紀の母、春江も
書道家で、女手ひとつで
夏紀を育てた。
夏紀は、父親が誰なのかしらない。

春江が、若年性アルツハイマーで
施設に入ったのと同時に
夏紀は、母の過去を探り始める。

春江は、東京の書道の大家の
娘だった。
そして、父親の弟子と、
駆け落ちしようとしていた。

涙香(るいか)岬、というところの
旅館で、相手を待っていた春江。
相手の子を流産して落ち込んでいた。

その頃、佐々木彩子という
少女が、旅館の女将(川田タヨ)
の息子との間に、子供を生んだ。
この女将が、闇とのつながりがすごい。
北海道の話なので、ソ連ともつながっている。

春江に、川田タヨが、
その赤ん坊を渡す。
それが夏紀。

別路線で、
父と息子で教師をしている
親子が、その真相を突き止める。

彩子は、かつて教師(父)の
教え子で、その死に疑問をもったから
なんだけど、
この親子にもいろんな葛藤あり。

薄い本だったけど、いろんな
問題をパンパンに詰め込んだ感じ。
もっとゆっくり味わいたいな、
と思った。


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