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もう一度読みたい本

週に1回ずつ2つの図書館に通い、本を借りてくる。
その本は、専用の「図書館箱」(ただの100均のかご)に、背表紙が見えるように入れる。

1冊読み終わると、
「次、どれを読もうかなあ。これにしようかなあ。あっ やっぱりこっちかなあ」
と、迷うときの幸せよ。

noteを回ると、次々に読みたい本が増える。
図書館に行くと、「借りて~」「読んで~」と 本に呼ばれる
amazonをのぞくと、「あなたへの おすすめのタイトル」と、さらに読みたい本が増える。

と いうふうに、新しい本を「あれも読みたい これも読みたい」と 思っている私。

でもそれと平行して、もう一つの思い
「昔読んだ本を、もう一度読みたい
と いう気持ちも、わきあがってきている。

その「もう一度読みたい本」は、ざっくりと3つのパターンに分けられる。

☆パターン1☆
 シリーズの途中で 読むのをやめてしまった本。続きが読みたい。でも、その前の話を ほとんど覚えていないので、最初から読みたい。

☆パターン2☆
 最近、シリーズの新刊が出たので ぜひ読みたい。でも前の話を覚えていないから、最初から読みたい。

☆パターン3☆
 すべて読み終えているけど、あの本の世界にもう一度ひたりたい。

そのもう一度読みたい本とは、次の本。

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☆パターン1☆ 

1 「守り人」シリーズ 

上橋菜穂子さんの 全13巻のシリーズ。
なんていったて「バルサ」がかっこいい。そして、バルサの年齢設定が、若い子ではなく、ある程度 年を重ねていたというのが、「同世代だ!」と、当時の私は、ものすごく嬉しかったのを思い出す。
  
 13巻のうちどこまで読んでいたろうか。「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」は確かに読んだ。
「虚空の旅人」「神の守り人 来訪編」「神の守り人 帰還編」「蒼路の旅人」は、持っているのだが、読んだかどうか記憶がない。

「守り人シリーズ」を 読み終えてからと思って、その後の出版された 「鹿の王」「獣の奏者」も読んでいない。これでは、「上橋菜穂子さんが 好きです」と 大きな声で言えないなあ。早く読み始めたい。
 


☆パターン2☆

2 十二国記

高校生の陽子が、突然、目の前に表れた男に 異世界につれていかれる話から始まるこのシリーズ。物語の世界に ものすごく引き込まれ、夢中になって読んだ。

でも、今、はっきり覚えているのは、
「たいきちゃんが、かわいかった」ぐらい。(^^;

2019年、18年ぶりに新刊が出されたと聞いた。
読みたい!
でも、どうせなら最初から読み直して、新刊を読みたい。

ただ心配なのは、私が持っているのは、講談社X文庫ホワイトハート。字がびっしり書いてある。今の私に読めるだろうか


☆パターン3☆ この後全部

3 アーサー・ランサム全集

90年くらい前に 出版された(日本での 第1巻の出版は 1957年)イギリス湖水地方を舞台にした ヨットにのる子どもたちの話。世界的にファンがいるというお話だ。

かなり前、岩波書店が復刊したとき、迷いに迷って手に入れたもの

昔、公開していた私のホームページに、この本を読んだときのことが書いてあった。

(最初の1冊を読んだとき)
1999年 9月 6日
思ったより ずっとおもしろかった。 もっと 読みにくいと思ったが、心配した帆船用語も それほどではなく、すらすら読めた。 日曜日に 読み始めたこともあって、第1巻「ツバメ号とアマゾン号」は 1日で読んでしまった。

これは 楽しい。子どもにとって(大人にとっても)こんな生活は 憧れだ。自分たちで 帆船をあやつり、自分たちだけで 無人島暮らしをする。そして、「敵」と どちらが 相手の船を奪えるか争う。

見逃せないのが、周りの大人の温かさ。
特にお母さん。子どもたちのやることを 温かく見守っている。「自由」という名の「放任」ではなく、必要な援助は もちろんする。なかなかこれは できないこと。

そして フリント船長。なによりも自分の非をすぐ認め、いさぎよく謝ったのは、すばらしいではないか。大人になると、子どもに謝るということは、なかなかできないよねえ。
(7巻目を読んだとき)
1999年12月 3日
いやあ おもしろかった「海へでるつもりじゃなかった」(A・ランサム 岩波書店)。 今までの6巻も おもしろかったが、この7巻目は、格別。   

どちらかといえば、話のすすみがゆっくりという印象だったランサム。 でも、この話は、波瀾万丈、息つく間もなし。 

いつもは、昼寝(^^;の前に 2~3章。 夜寝る前に 2~3章というペースで 読んできたのだが、これは、「早く眠らないと 明日、眠たい」と 思いながらも、途中でやめられず、夜中の2時までかかって全部読んでしまった。
12巻の中でも ファンが多いというのにも 大いにうなずけた。
(全巻 読み終えたとき)
2000年 2月24日
本日 アーサーランサム全集 第12巻「シロクマ号となぞの鳥」を 読み終わった。9月から読み始めた全集も これで全巻 読み終えることができた。

早く 読み終わりたい。いや、読み終わるのはもったいない。と、思いながらの5ヶ月あまりでもあった。

12巻の中で 一番おもしろかったのは やはり12月3日に書いた「海へでるつもりじゃなかった」。 ぐいぐいという展開がおもしろく、途中でやめることができなかった。

「ツバメ号とアマゾン号」
も、出会いの一巻として 思い出深い。

健闘したのが「スカラブ号の夏休み」。喜劇タッチのお話は、ドラマか映画にしたら 楽しめるのではないかと感じた。

さあ 次は何を読もうか。「十二国記」にとりかかろうか。 いや 「ゲド戦記」も読みたいな。「からくりからくさ」の再読は いつするんだ・・・。


自分の昔の文章を読み直して、さらに読みたくなってきた。
でも、当時でも5ヶ月かかっているのかあ。 とりあえず最初の一巻だけ読んでみようかなあ。

「からくりからくさ」(梨木香歩)を再読したいと書いてある。ほんとだ。この本も読み直したい。)


4 ナルニア国物語

この記事にも書いたのだが、この本ほど 何も覚えていないお話はない。他の本のように、「年月が過ぎたから 覚えていない」というレベルではなく、読んですぐのころから あんまり覚えていなかった。気づいたときには「記憶から飛んでいた」
 
岩波少年文庫のセットで買って、すぐ読み終えたはず。
 
「洋服ダンスから異世界へ」というのは、後から仕入れた知識。こんなに有名な話を覚えていないのは残念。もう一度読んでみよう。


5 「こそあどの森」シリーズ

これは、シリーズ全冊、読破しているし、何冊かは 複数回読んでいる。内容もだいたい覚えている。でも、もう一度読みたい

スキッパー、トマトさん、ポットさんなど個性豊かな登場人物が素敵。
ウニマル、湯沸かしの家、びんの家など、様々な住居の様子にはわくわくしてしまう。岡田さん自身が描く絵が、お話の魅力を何倍にも高めている。

この記事を書くため、amazonに行ってみると、

おおおおおお こそあどの森の新刊(番外編の短編集だとか)が発売されるとのこと。 4月28日発売。 買わねば!!


6 活版印刷三日月堂

これまでの中では、一番最近、読んだ本。
ポプラ文庫 全4巻+2巻。

この本を読んで、すっかり ほしおさなえさん のファンになった。ほしおさんの書く児童書も好き。「相性が良い」という感じを受ける作家さんの一人。
  
祖父が営んでいた印刷屋に、一人、住み始めた弓子。そこには、悩みを抱えたお客さんがやってくる。字を組み、ていねいにすりあげる弓子・・・・
活版印刷という昔ながらの印刷方法の魅力も、ばんばん伝わってくる。

この本を読んで、「舞台になった 川越 に行こう!」と、心に決めた。
「来年(2020年)行こう・・・どこに泊ろうか、ついでにムーミンバレーパークまで足をのばそうか? いやいや私の体力では、それは無理。川越一本に絞って・・」
などと計画をたてていたのだが・・・行けず。

いつか、絶対行きたい場所のひとつ。それまでには、もう一度読み直し、本文中に出てくる実在の場所も しっかりチェックしたい。待っててね川越!


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どれから、読み直してみようか?
やっぱり「守り人」か。 読み出したら一気に読んでしまいたいなあ。
でも 新しい本も読みたいし。
・・・などと 悩めるのも幸せだ。


読んでいただき ありがとうございました。