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糖質制限していた時期のことを考える

先日読んだ「ダイエット幻想」のことと、その後の糖質制限に関する磯野真穂さんの一連の記事に触れて、改めて糖質制限について考えていた。

3年くらい前まで、少し軽めながらも糖質制限をしていた。
実施していたのは、だいたい5~6年間くらい。

確か、糖質制限が巷で流行り始めたことだったと思う。自分もなんとなくいろいろな記事を見ていて、そのロジックは知っていたけれどまだ実践する前。飲み会で知り合いが、糖質制限やパレオ・ダイエットの有効性と原始時代の人間から考えた妥当性などについて話しているのを聞いて、なるほど確かにそうかもしれない、ということで自分も少し取り入れてみるか、となった。

今から考えると、いろいろと間違った情報や解釈に基づいていたな、と分かるのだけど。

いろいろと試した結果、まあそこまで体重落とす必要性は自分にはなかったし、けれど確かに夜にそんなに糖質摂っても寝るだけだからそこまで要らないか、ということで、夜の糖質は控えめにするスタイルになった。朝、昼はそれまでと変わらないくらい。具体的には白米は1食160g、夜は120gといった程度。それ以外は特に食生活は変えずに肉も魚も野菜もいろいろ食べる、というスタイルだった。

このときの食生活で、健康になにか影響があったかというと、特になにか明確に悪くなったとかそういうことはなかった。ただ、毎年の健康診断では肝臓の数値が少し悪かったり赤血球白血球あたりが少なくて貧血気味なのは慢性的にあった。肝臓の件はお酒の飲む量が多かったからだと思うけれど。

明確に悪くはないものの、夜になんとなくお腹すいたなあと思うことは多かったし、そこに意識が向いて深夜に目が醒めて眠れないことも何回か。その代わり、朝にしっかり空腹な状態で食べる朝ご飯はとても美味しくて、そのために夜を少なくしているようなところもあった。なんだか手段と目的があべこべな感じだけれど。

基本的に、空腹感がない状態でごはんを食べるのが好きじゃない。

でも今から考えると、やはりごはんの量も含めて全体的にカロリー量が足りていなかったように思う。このときは今よりももっと運動をしていて、自転車のワークも今よりもっと高めの強度でやっていたので、それなのに運動しないときと同じ程度のカロリー量(=2400kcalくらい)では、収支バランスが合っていなかったはず。

酷くはないとはいえ回復に足る量の栄養が取れていない状態が、5年間くらいずっと慢性的に続いていたとも考えられるわけで、実はこれが自覚できないレベルでボディブローのようの効いてきてしまっているのでは、という気もしている。

というのも、どこかの本で読んだのだけど、過度なダイエットを長期間続けていたグループは、その後普通の食事に戻したとしても、そのグループだけなかなか回復できずに遅れるような研究があったから。自分もそういったグループと同じ状態になってしまっているのかも、なんて思ったりもしている。

食べてもそんなに太らないのはもともとの体質なのだけど、そこに輪をかけて妙な魔法なのか呪いなのか、そんなものをかけてしまったのではないか、なんて考えてしまっている。

いろいろとまずかったかな、と思いつつも、とはいえ今さら過去は変えられないので、これからどうしていくのかを考えていくしかない。

ひとつの失敗例(?)というか事象として、誰かの参考になるかもしれないので書いてみた。

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