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アドバイスの押し売りにご用心

こんにちは。ふくざわ@奄美大島です。

奄美ではそろそろ緋寒桜の見ごろも終盤を迎え、緑の葉っぱがつきはじめています。
こっちの桜はまだ寒い時期に咲くので(本州に比べると暖かいけど島の人にとってはとても寒い)、花見をする風習はないみたいですね。

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先日、アドバイスしてあげたら相手がキレた、という話を聞きました。

日々の生活でいろいろな人と関わってると、アドバイスしたくなるときってありますよね。
例えば、年齢を重ねてたくさんのことを経験してくると、この先どうなるかある程度予想がついたり、若い人の至らない(とその人が思っている)ところが目についたりで、ついつい口を出したくなるようです。

このアドバイスというものは、ざっくり考えるとその目的が二種類に分かれます。

一つは自分の優位性を誇示するためのアドバイス。
相手が知らないことを知っている、相手が経験していないことを経験している、持ってないものを持っている。
それを確認することを目的とした、自分が気持ちよくなるためのアドバイス。

もう一つは相手を助けるためのアドバイス。
自分が味わった苦労をしてほしくない、力になりたい、もっとよくなってほしいという願い。
本当にその人のことを思ったアドバイス。

どっちが相手にとっていいアドバイスかと言えばもちろん後者ですが、たとえそれが相手のためであっても、いつでも感謝されるかというとそんなことはないんですよね。
アドバイスは必ず受け取る人がいるわけで、受け取る側の準備が整っていないと、ただのおせっかいになってしまいます。
相手が必要としていないアドバイスは、その内容がどんなに正しくても、受け取ってもらえず、何も起こらない。

それどころか、受け取る側にとっては負担になる場合があります。

相手はもしかしたら話を聞いてもらうだけでよくて、何もしたくないかもしれない。
そんな状態なのにもかかわらず、勝手にアドバイスを渡されることで、何もしないことに負い目に感じてしまうかもしれない。

また、アドバイスは、自分の足りないところに目を向けやすくなるきっかけにもなります。
ちょっと弱ってるときにそんなのを渡されてしまうと、キツいですよね。

薬にも毒にもなるアドバイス。
どうすりゃいいんでしょうか。

まず渡す側なら、相手が本当に必要としてるか、ちょっと立ち止まって気にかけてみる。
アドバイスほしいとはっきり言われれば安心して渡せますが、よくわからなければ「何かアドバイスいります?」って聞いてしまってもいいかもしれない。
また、渡し方の工夫としては、「ぼくはこうだった」「わたしはこう思ってる」というような、自分を主語にした伝え方にするとか、「こうなってるみたいだね」のように、客観的な情報の提供にとどめるとか。

つまり、受け取るかどうかを相手が決められる余白を残しておくとよさそうです。

受け取る側で、今じゃないタイミングのアドバイスを貰ってしまったときは、「自分はそれを受け取るかどうか決める権利を持っている」ということを忘れないようにする。
「へー。あなたはそう思うんですねー。」と心の中でつぶやいてみたりして。
言われたことは、拒絶するのではなく、頭のどこかにいったん閉まっておく。
そして、自分のことを思って渡してくれたこと自体に感謝を示す。

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こんな感じで今回は、アドバイスを渡す側と受け取る側、それぞれの観点で意識していることを書いてみました。

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