見出し画像

自然な呼吸は意外と浅い?『読むだけヨガ講座』

こんにちは。
マインドフルネスコーチのHIROTAKAです。


ヨガインストラクターとして1,000レッスン以上の経験と
理学療法士としての視点を踏まえ、
理学療法士が書く『読むだけヨガ講座』を綴っています。


その他の記事はこちらのマガジンからご覧いただけます。
気に入っていただけましたら、マガジンをフォローをしていただけると嬉しいです。


今回は、自然な呼吸は意外と浅いについて書いています。


ヨガといえば、ポーズも大切ですが、
それ以上に大切なのが呼吸です。


もし、どんなにキレイにポーズができたとしても呼吸が止まっていたら
もうそれはヨガではない。
と言っても過言ではないと思っています。


意識的に呼吸を止めるという技法もありますが、ここはスルーしますね。


ヨガのクラスでは普段あまり意識することのない呼吸に意識を向けていきます。

そのために
「まずは、自然に楽な呼吸をしてみましょう。」
と声をかけたりしますが、
そこでこんな疑問が湧いてきませんか?


「自然な呼吸ってどんなの?」


自然に楽な呼吸をしようとすると
なんか不自然さを感じませんか?


吸って〜〜〜、 吐いて〜〜〜〜

吸って〜〜〜、 吐いて〜〜〜〜

吸って〜〜、 吐いて〜 〜
(な、なんか苦しくなってきた、、、)

まず、自然な呼吸というのは普段おこなっている呼吸のことですよね。


今、この記事を読んでいただいている時の
その呼吸が自然な呼吸です。


どんな風に感じますか?
深いですか?浅いですか?


僕たちが普段、呼吸をするときって
1回あたり約500mlの肺の中の空気が入れ替わります。
これを一回換気量と言います。
ちょうど500mlのペットボトルと同じくらいだから、意外と少ないと思いませんか?


それに対して、深呼吸をすると約3,000mlの空気が入れ替わります。
これを肺活量と言います。
人によって差はありますが、深呼吸をすると少なくとも普段の呼吸の6〜8倍くらいの空気が入れ替わるんです。


つまり、普段の呼吸1回は、呼吸のキャパから見ると意外と浅いんです。
だから、余裕がある分、呼吸を意識すると深くなりやすいし、
普段とは違う不自然な呼吸になるんです。


なので、意識して自然な呼吸が分からなくなるのは
当然といえば当然なのかもしれませんね。


ここで大切なのは、ヨガで呼吸をする理由です。

それは、呼吸をするときに働く横隔膜などの呼吸筋や
胸郭周りをリラックスさせ、心の緊張を解いていくことにあります。


そういう意味では、不自然さを感じたとしても
緊張していることに気づいたり、
縮こまった筋肉を引き伸ばしてほぐすこともできるので
いいんじゃないかと思います。


ちなみに、自然な呼吸に意識を向けることは
呼吸瞑想などで、ただ呼吸に意識を向けるということを繰り返していると
できるようになってきますよ。


<まとめ>

自然な呼吸は普段している呼吸で、思っているよりも浅めの呼吸です。
ヨガで胸郭や呼吸筋を動かしていくと、自然な呼吸は少しずつ深くなっていきます。
呼吸瞑想で自然な呼吸を意識できるようになってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?