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共に働くメンバーと、より良いチームづくりについて話してみた

こんにちは。「働くひとの健康を世界中に創る」株式会社iCAREでエンジニアをやっています、hiroenと申します。
今日は、私が所属している開発チームで先日行った取り組みについて紹介しようと思います。
今回私達は、将来自分達がチーム運営をする時に気をつけるべきことについて話し合いました。というのも、私の所属するチームは組織改変の関係でもうすぐ解散になリます。そのチームの解散にあたって、結成から今までの半年ほどのチームの歩みをメンバーで振り返ることにしました。そして、その振り返りを元にチーム運営に対する知見を抽出することを試みました。
話し合いの中で、単にチーム運営のノウハウだけでなく、より深くチームという概念について理解が深まったので、その中身について紹介したいと思います。

想定する読者

  • これから自分のチームを持つこともあるだろうメンバークラスの方

  • 新しく自分のチームを持つことになったが、何をすれば良いんだろう?という方

取り組みの背景

我が社にはFRC(ファイブリングス・チャレンジ)という取り組みがあります。
詳しくは、現在この取り組みを担当しているERの安田さんの記事


や実際に取り組んだ記事

などをご覧ください。
一文で説明すると、業務の時間を使ってチームでメンバーの働きやすさや働きがいなどを高めチーム力の向上と事業の成長に寄与しよう、という取り組みです。
例えば、他のチームの例ですとこのFRCの時間で自己紹介などのレクリエーションや交流などを通してチーム力の向上を図っています。

ですが、今回我々のチームは解散が決まっていたので自分達はどんなことができるだろうね、ということを話し合いました。
そこで出た意見は、自分たちのチームがうまく行っていた点は何か?どんな要因でうまく行っていたのだろうか?ということです。というのも、手前味噌ですが私たちのチームの特徴として、チームの仲の良さや動きについて周りから評価していただくことが多かったのです。そのため、なんとなく周りに伝わっていた私達のチームの「良さ」を言語化しようと考えました。
そしてそこからさらに深掘りをして、もし自分がチーム運営する場合に、今回の自分達のチームの運営から何が学べるのか?自分がやるべきことは何か?というような学びに繋げられたらいいなと考えました。
これら一連の取り組みを通じて、より組織全体を見るように自分達の視座を上げ、実際にリーダーシップを発揮するそのときに備えようというのが狙いです。

実際に取り組んだこと

四段階に分けて取り組みを行いました。

取り組み1:チームの取り組み、メンバーの取り組みを時系列順で振り返る

まずは事実の確認、振り返りをしました。チームが結成されてから解散するまで、月毎に区切って各メンバーが何をやっていたか、チームのイベントとして何が起こったか、ということを振り返りました。
月毎にその時取り組んでいた開発や、個々人で課題に感じていたことなどを書き並べていきました。
一通り埋めた後に、簡単に内容を共有しました。「こんなことあったよね〜」と懐かしがりながら話していました。

取り組み2:各メンバーが、もし将来自分がチームを持った時、どんな教訓を伝えたいか?を考える

取り組み1で事実を振り返った後、次はそこから知見を抽出していきます。
チームの各メンバーでそれぞれ、「数年後に自分のチームを持つ人(自分自身含む)に向けて、自分ならこのチームでの取り組みから何を伝えるか?」というテーマで各自で振り返りました。
特に形式は決めず、自由に記述してもらったのですが、事細かに記述する人、1メッセージで端的に伝える人、振り返りの切り口も様々で興味深かったです。
ちなみに私は、こんなことを書きました。

  • いろんなことを話してもらいやすい雰囲気を作る
    とりあえず1on1とかで相手の話を聞く どうすればいいんだろう・・・???

  • メンバーのチャレンジしたいことを見つける
    業務の方向性でもいいし、もう少しちょっとした事でもいいし、こういうことやってみたいとかチャレンジしてみたいということを見つける、話しやすいようにする
    できる限りそういう話をしやすい雰囲気を作る

  • メンバーの課題を見つける
    自ら振り返ってもらい、課題を発見してもらう 乗り越える手段を考える

  • プロジェクトの進行を見守る
    プロジェクトが安定して進行できるように、サポートする

取り組み3:各自のメッセージをもとにディスカッション

取り組み2で各自が挙げたメッセージをもとに、チームでディスカッションをしました。
これまで自分達が取り組んできた具体的な取り組みをもとに、いいチームとは何か?について考えたり、そこからさらに深ぼって、チームとは何なのか?チームリーダーはそもそも何をすべきなのか?という話に繋がっていきました。

取り組み4:これまでの取り組みやディスカッションをもとに、個々人でアウトプットをする

この記事がそれです。

実際に取り組んでみて学んだこと

ここまで取り組んでみて、3つ学びがあったのでそれについて述べていきます。

心理的安全性と自己開示

今回我らがチームの良さとしてメンバーが挙げていた中で大体共通していたのは、「心理的安全性の高さ」というキーワードでした。
ディスカッションでは、心理的安全性の高さが自分達のチームの良さにつながっていたよね、という共通認識の元、「心理的安全性が高いと何がいいんだっけ?」という話をしました。
その結果、

  • 相談しやすいので、実装のスピードが上がる

  • 障害対応の時のスピード、安心感が上がる

  • 色んなことに挑戦する心理的ハードルが下がる

ということが挙がりました。
また、私たちのチームでは結構雑談でプライベートの話をすることが多かったので、その是非についても話しました。

  • 前提として本人が話したいことだけ話してもらう

  • 自己開示をすると繋がりが生まれて話しやすくなる

  • プライベートを見せてくれた人に距離感の近さを感じる

話したくないことは話さないということは前提として、自己開示をしていくことはメンバーと話しやすい雰囲気を作るのに役立ちそうだ、という結論に至りました。ここでいうと、相手のプライベートを詮索することではなく、自ら(話せる範囲で話すこと、趣味とか)何らかの自己開示することが重要そうです。このような自己開示がコミュニケーションの円滑さ、ひいてはチームの心理的安全性の向上に役立ちそうです。

リーダーはチーム内を見るだけではない

これは現チームリーダーからの視点で、実際にチームを運営してきたならではだなあと思いました。リーダーは自分の担当するチームの中だけを見るだけでなく、

  • 他チーム、他部署との関わり

  • 役員や部長など、より上のレイヤーとの関わり

  • 時に投資家や社外のエンジニアなど、社外との関わり

というように、外部と自分のチームとの関わりを視点広く持つ必要があるということでした。例えば、部署の方針をメンバーに伝えたり、メンバーの要望を部長陣に伝えたり、ということは日常的に行われます。そのためには、チームメンバーだけでなく部長陣との密接なコミュニケーションも同時に求められます。採用のことなどより長期的な組織の発展を考えると、社外との繋がりも必要になっていくことでしょう。
これは私自身振り返りを始めた時には考えられていなかった発想で、自分の視野の広がりを感じられました。

リーダーの役割と、チームの目的:ミッションに対するアウトプットを最大化する

ここまで話して大分話が煮詰まったところで、私はどうもモヤモヤというか、引っ掛かりを感じていました。そこで、こんな問いを投げかけてみました。

で、結局リーダーって何する人なのよ?心理的安全性が大事だというけれど、どうしてリーダーはチームの心理的安全性を高めなければいけないの?

ふんわりとした問いでしたが、メンバーでうんうん唸りながら考えて、実際にリーダーがこれまで何を念頭にやってきたのか?ということを参考に、以下のような話に落ち着きました。

  • チームには会社から与えられたミッション(役割)がある

  • リーダーは、リーダーはミッションを果たすためにアウトプットを最大化することが役目

  • そのためには、何でもやる

今まで話し合いの中で自分達が話してきたことをもう一段階前提を掘り下げました。今まで自分達が考えてきたこと、大事だと考えてきたことの土台と言いますか、目的は何だったのか、理解が深まった瞬間でした。

ここからは自分がさらに考えたことですが、それをもう一段階広げて考えてみるとどうなるでしょうか。チームが会社から与えられたミッションを遂行することが目的だとすれば、会社はなぜそのミッションを与えるのでしょうか、ということが自然な疑問として湧いてきます。株式会社iCAREは「働くひとの健康を世界中に創る」というパーパスを掲げていますが、究極的にはこのパーパスを達成するため、ということに行き着きそうです。なぜ会社がパーパスというものを掲げるのか、という理由の一端が見えたような気がしました。

最後に

最初は自分達のチームの振り返りをしよう!と始めた取り組みでしたが、話を広げていくうちにチームとは何なのか?という話まで深ぼることができてとても有意義な会でした。
また、よりメタな取り組みとして、今自分がやっていることの目的がどこにあるのか?というような深掘りも定期的にやっていきたいなと思いました。

ひとつ付け加えておくと、もちろん今回考えたチームのあり方は会社の文化、組織規模や組織構造であったり、プロダクトの開発形態とも依存してくるのかな、と考えています。組織が違い文化やミッションが違えば、色んなあるべき姿がありそうです。良いチームとは何か、ということには、100人いれば100通りの答えがあるでしょう。
いずれにせよ、私はチームで物事をやることにとても興味があるので、今回得られた知見をもとに、チームをより良くしていくということに今後も貢献していきたいと思っています。

株式会社iCAREのDevelopment部はチームで物事に取り組んで結果を出していくことに真摯に取り組んでいると思いますし、チームとしてとても働きやすいチームだと思います。この話を読んで興味を持ってくださった方、ぜひカジュアル面談など申し込んでいただければと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました!


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