第二種金融商品取引業者ロケットメイカーズとしての4年間。中小企業の生産性アップを通じた企業価値向上への取り組み

前回のポストでは約4年間取り組んできたロケットメイカーズをNot A Hotelに譲渡し、ロケットメイカーズは今後今までの投資型クラウドファンディングに加えてNot A Hotel 2ndとして不動産のセカンダリー市場に取り組んでいく、という話をしました。
また、八田個人としては「サーチファンド」に取り組んでいきます、という予告もしました。

サーチファンドとは何か、なぜそこにいくのか、ということをご理解いただくために、少し私がロケットメイカーズとして取り組んできた4年間で何をしていたのかを説明したいと思います。

ロケットメイカーズの立ち上げと長い登録プロセス

2019年に創業したロケットメイカーズは、中小企業の新規事業に資金を提供し、その挑戦を応援するプラットフォームです。しかし、この目標に到達するまでには複雑なプロセスが待ち受けていました。
第二種金融商品取引業の登録準備に半年以上もの期間を費やし、書類提出から審査完了までには約1年半もの歳月を要しました。(途中コロナ禍による緊急事態宣言もあって面談が何度もキャンセルになったり)
当然ながら業の登録を受けないと事業そのものが始められません(涙)
登録の厳格な審査を通過し、2021年6月に登録完了、9月に1号ファンドのリリースを果たし、事業が本格始動しました。

中小企業への資金面での新規事業支援への情熱

ロケットメイカーズが第二種金商業の登録を目指した背景には、中小企業への熱い思いが込められています。それは、「(上場を目指さない)中小企業の新規事業へのチャレンジを資金面で後押しすること」です。この理念のもと、個人投資家から小口資金を集め、これを中小企業にDebtで投資する仕組みが生まれました。新規事業のタネがある中で、社長の情熱が燃え盛っているが、銀行が貸せない企業に対しての資金面での後押しを行います。ここでの後押しは、挑戦企業の成長を促進し、彼らの挑戦を具現化するための一翼を担うと信じています。

ロケットメイカーズのミッションと理念

ロケットメイカーズが掲げるミッションは、「日本全国の挑戦企業をマーケティングと資金調達で支援する」です。この使命に基づいて、中小企業が抱える社会的課題に共感し、営業力強化プロジェクトを通じて2か月間伴走し、投資家にとって魅力的なプロジェクトに成長させることが目標です。挑戦企業がどんな社会課題に立ち向かっているのか、その趣旨に我々が共感できるかを最重要視していました。

新たなアプローチで資金調達を促進

挑戦企業が素晴らしいアイデアやモデルを持ちながらも、資金調達や売上拡大に課題を抱えている現状。この課題に対処するため、ロケットメイカーズでは新しいアプローチとして営業力強化プロジェクトを資金調達とセットにする。それが、「事業投資型クラウドファンディング」です。この手法により、事業計画の精度向上を実現し、効果的かつ持続的な資金調達を促進します。小口の資金を投資家から集めるためには共感が成功に不可欠であることを理解し、それを事業性評価に反映させた結論です。

サーチファンドを通じた新たなチャレンジへ

今まで述べてきたように、私個人としては資金調達と営業力の相互補完を追求し、営業計画の確実性を示すことで、挑戦企業が社会的課題に果敢に取り組む手助けを目指しました。これは一定程度手応えを感じるものでした。
一方で、多くの課題を抱える中小企業にはこれだけでは解決できない課題もまた数多く存在しています。それが事業承継問題です。
挑戦したい、新規事業を強く推進したい、生産性を上げて従業員の給料をあげたい。そうやって心のどこかで感じてはいても、多くの場合、オーナーである社長は孤独です。全てにおいて1人で課題と立ち向かわなくてはならない。そんなころに「サーチファンド」と出会いました。もしかすると中小企業の生産性アップと企業価値向上にさらに貢献できるかもしれない。
次回はそんなサーチファンドをさらに深掘りしていきたいと思います。

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