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寺山修司 美しい少年期

森駈けてきて火照りたる我が頬をうずめんとするに紫陽花くらし

わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む

蝶追いきし上級生の寝室にしばらく立てり陽の匂いして

寺山修司、高校生時代、「燃ゆる頬」より3首

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