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転職や定年退職と自然の摂理

転職

私は40歳の時に大会社を離職して新しい会社を起業しました。会社を飛び出す事は大きなリスクを伴います。だからこそ、そこに所属する優秀な人は離職するメリットとデメリットを考え、離職に踏み切らずにいます。また部下を持って課題責任を負っている優秀な人材は自ら簡単に会社を辞める様な無責任な事はしませんし、会社も離しません。

このように日本の中途採用市場はまだまだ優秀な人ほど表に出てきません。結果的に今の環境が嫌だとか、やり甲斐のある仕事を見つけたいと考えている人材が転職市場の中心になっています。

40歳台の人が転職を考えた場合それまでに経験し、吸収できたことが少なければ当然の事ながらキャリアアップの転職にはなりません。

それでも就職氷河期の中からは例外が見つかる事もあります。90年代後半を境に10年間就職氷河期が続いていました。彼らの多くは新卒時に希望通りの会社に入れませんでした。自分とのマッチングを考える事もままならずに就職して大切な時期に育成してもらう機会を逸してしまった人たちがたくさんいます。

定年退職

多くの人は定年退職を迎え規則正しかったサラリーマン生活と別れを告げます。その場合、起床を早くするなど規則正しい生活を心掛けましょう。だらけた生活をしていると早々に脳や身体が衰えてしまいます。

毎日の生活に緊張感を持ち、人の目を気にする事。出かける時にはそれに合った服装にする事。服装を整えて傍目を気にする事で心も整えられます。すると筋肉も整えられ、脳まで整えられます。これが大事です。人は他人の目を気にしなくなると堕落してしまいます。規則正しい生活が出来ている人とそうでない人には大きな差が出てきます。

総理大臣でもクールビズといって略服で過ごす時代です。我々国民に話す時は正式な服装にすべきです。また裁判官の服装も気になります。ジーパンや短パンなどを履いた人が『あなたは死刑です』と言ったらどうでしょう。服装を整えて、傍目を気にすることが心を整えます。それは体を整え、脳まで整えることにつながります。

生命の循環

カマキリは交尾している間、雄は精子を送っていますが、その間に雌は雄を食べてしまいます。雄は精子のみならず自分の体までも栄養分として雌に提供します。これは自然の摂理です。鮭は生まれた川に還りそこで生殖を済ませて死んでいきます。

動物は殺し合いをしません。するのは食うか食われるかという時だけです。そこに生き物の自然の摂理があります。コンクリートの上に草木は生えません。生物は死に、土に還りますがそれが腐葉土になり、そこに植物が生えます。私達は生物の死体の上に生き、そして死んでいきます。それが循環です。コンクリートはその循環を遮っています。

ところで人間社会の循環には定年退職があります。この人たち定年退職者にアドバイスするとしたら、とにかく人の前に出る、外を出歩く、そして多少なりとも人の役に立つように自分を持って行く事が大切です。他人の目に触れる事を心掛けましょう。

日本庭園



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