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写真と俳句 その三十七


 上部の画像は、キブシ(木五倍子)の花です。早春に咲く少し黄緑がかった黄色の花。私は、このキブシの花が風に揺れているのを見ると、黄蝶に、少し似ているように感じています。日本の固有種です。北海道南部から鹿児島の島しょまで広く生息しています。
 この写真の花は、長く大きな花序を付けているので雄株です。がく片と花弁は4枚、8本の雄しべが付いています。
 秋になると、キブシの雌株には、緑色から黒色に熟す実が成ります。この果実には、タンニンが豊富に含まれているため、薬、黒色染料やお歯黒の材料になるヌルデに付く虫こぶの代わりに用いられることがあります。その虫こぶは、「五倍子」(ふじ)と呼ばれるので、キブシという和名は、五倍子の代用で、「木五倍子」といわれています。


写真は、千鳥ヶ淵の桜です。まだ咲き始めの桜は、春の雨に濡れて、少し寒そうです。雨粒が薄い桜のピンクに滴っています。
染 井 吉 野
千鳥ヶ淵にて



国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/ja/
「芭蕉俳句全集」より
大塚甲山 編
松尾 芭蕉 1644-1694 大塚 甲山1880-1911
1903年 内外出版協会 出版
保護期間満了

起きよ起きよ 我友にせんぬる胡蝶 芭蕉

*文末のリンク 「鶯」の「荘周胡蝶の夢」をご参照ください

蝶の羽の 幾度越ゆる 塀の屋根 芭蕉


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山吹の 蝶を見てゐて 得度かな 飯田蛇笏
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一日物云はず 蝶の影さす 尾崎放哉
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 早春の天気の良い日に、北黄蝶が姿を見せました。この写真に写っているのは、一匹ですが、二匹で楽しそうにあちこち飛んでいました。ギョリュウバイの花の蜜を吸っていました。以前この蝶は、黄蝶と呼ばれていましたが、現在は、本州から南西諸島に生息する「キタキチョウ」と、南西諸島に生息する「ミナミキチョウ」の二つに分けられました。
北 黄 蝶
キタキチョウは、成虫で越冬する種

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北黄蝶 越す苦みせずに まふすがた 広在
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エンジ色から薄いピンクへとグラデーションのある花をつける錦木蓮の写真です。雨に濡れて、花びらが艶やかになっていました。
錦 木 蓮



 紫色の花大根の花です。花が大根に似ていることから、この名前がついたそう。中国原産で江戸時代に渡来しました。こちらも雨に濡れて、元気そう。
花 大 根
花が大根に似ていることから命名
中国原産で江戸時代に渡来



菜 の 花



紅 花 馬 酔 木
アセビ アシビ



染 井 吉 野



染 井 吉 野



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