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反効率的学習のための法律学入門

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非効率にとどまらず反効率へ。法律学入門の門をくぐろう。 「政治や法はこの自由のために存在するから,réciprocité のさまざまなメカニズムに苦痛を覚える,苦痛を覚える人の… もっと読む
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記事一覧

反効率的学習のための法律学入門「時系列表と関係図」事案をつかむ① #11

1 はじめに法律を学ぶと必ず出てくるのが、事案や事例です。今回は、事案・事例をどのように…

反効率的学習のための法律学入門「原則・例外という考え方」 法解釈・適用について② …

1 はじめに今回は、法が「技術」であるということの側面を、「原則・例外」という考え方を通…

反効率的学習のための法律学入門「『個人の自由』のカタチ」個人の自由① #9

1 はじめに 私たちは「自由」でしょうか。それとも「自由」とは言えないでしょうか。人によ…

反効率的学習のための法律学入門「ビジネスの基礎にあるものと法の役割」ビジネス法務…

1 はじめに 今回は少し角度を変えて、ビジネスの基礎にあるものと法の役割、を考えてみたい…

反効率的学習のための法律学入門「法律要件・法律効果」 法解釈・適用について① #7

1 はじめに 法は、個人の自由を基底理念として、二当事者の関係を定性的かつ定量的な権利・…

反効率的学習のための法律学入門 「法を逆手に取る」 法的概念について③ #6

1 はじめに前回に引き続き今回もすこし抽象的ですが、法律学、とりわけ実務を踏まえた法の実…

反効率的学習のための法律学入門 「斜線の形而上学」 法的概念について② #5

1 はじめに 前回に引き続き,「法的概念」についてみていきます。 *前回の記事 法は,「法的概念」という「日常の言葉」とは異なる別種の言語で現実の事象を捉え直し,これを権利・義務の関係に編成し直すことで,現実を操作し,新しい現実を形成する技術です。 では,法の世界の言語である「法的概念」とは一体どういうものなのでしょうか。その理解が不十分であれば,法律の学習は結局行き詰ることになりかねません。そこで,迂遠なように思えますが,「法的概念」の有り様をすこし観察してみたいと思

反効率的学習のための法律学入門 「現実のカオスをコスモスへ」 法的概念について① #…

1 はじめに 今回も,効率的に学ぼうなどという気持ちを一切捨てて,法律学を学んでいきたい…

反効率的学習のための法律学入門 「追い詰められた個人の側に立てるか」 互酬関係と権…

1 はじめにこの記事は前回からの続きです。 *前回の記事 憂鬱なる大学生A君。Yとの来る…

反効率的学習のための法律学入門 「信用供与の不可欠性」 互酬関係と権利義務関係② #…

1 はじめに 前回に引き続き,互酬関係についてみていきたいと思います。 *前回の記事はこ…

反効率的学習のための法律学入門 「大学生Aの憂鬱」 互酬関係と権利義務関係① #1

1 はじめに 人は誰でも効率的に学びたいと思うものですが,効率は追い求めてはいけないもの…