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試練と向き合う|紙とペンと独りきりの時間


「試練とどう向き合うか?」

その最適解は、
『紙とペンと独りきりの時間』
です。


事あるごとに枝分かれする人生の岐路というやつは、「試練」によってもたらされると考えています。
過去の経験や周りの人間を見渡すと試練とどう向き合ったかという「姿勢」が後の人生を大きく左右しているという感じがしてなりません。

■試練とは何か


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かんじゃ:
「試練とは何ですか?」

Chat GPT3.5:
「試練(しれん)は、一般的に困難や苦難に直面することによって、個人や集団が成長し、自己超越を達成するための試練や試練の経験を指します。これは、様々な分野や文脈で使われる言葉です。

試練は、物理的な挑戦や心理的な困難、社会的な障害、精神的な問題、あるいは人生の転機など、さまざまな形をとることがあります。試練は、人々が直面する困難な状況に対処するための能力や忍耐力を試す場合があります。そのような経験を通じて、個人は自らの限界を超えることができるかもしれません。

試練を経験することは、人々にとって厳しい場合もありますが、その挑戦を乗り越えることで成長や学びが得られることがあります。試練は、自己成長や精神的な強さを培う手段として、また困難な状況への対処能力を向上させる場として理解されることがあります」
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過去からの経験、修羅場を乗り越えた諸先輩方が仰ることを整理すると、人が志を持つと志の高さに応じた難易度の「試練」がふりかかる、です。

要するに、

「お前はその志に相応しい人間なのか?」
「その志に足る器を持った人間か?」
「本当にお前にできるのか?」


と試されている訳です。

■行動パターンの類型


向き合い方は以下のように分類されるでしょう。基本的には4パターン。

①立ち向かい、乗り越える
②立ち向かい、敗れる
③(試練なきものとして)無視する
④(試練から)逃げる、白旗を挙げる


かんじゃ自身は①〜④の全てを経験しました。
それぞれの過程、恐らく、心の中はこんな感じ。

①及び②:
長期的な目線、充実感、自己肯定感、多幸感、思い出、勇気と知恵、学び、糧

③及び④:
短期的な視野(長期目線の欠如)、自己欺瞞、不安・焦り、後悔、勇気と知恵の欠如

試練にぶち当たった時、もし貴方が①を選ぶのであれば、以下を推奨します。

■試練とどの様に向き合うか


それは「紙」と「ペン」を用意して「独りになる」こと。

何をするか分かった方もいるかと思いますが、ただひたすらに「紙に書く」ことです。できれば、誰にも邪魔されない独りきりの空間がよいです。

その理由は「書く」とは「考える」こと。「考える」とは「書く」ことだからです。書く内容はなんでも良い、好きに書いたらいいです。

自分の感情(嫌だったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと等)、起きた事象、誰かが言った言葉、気付いたこと・着想など。
文字として書き起こすと自らの状態を客観視することができます。これが凄く大事。

なお、コーチング的な発想でいうと以下3つの観点で書いたら良いです。


◎現状を掴む・把握する

◎ゴール・目指す場所

◎手段・手立て・道順



車に乗ってカーナビを入力して目的地に行くためには、『現在地、目的地、道順』の3つが必須。どれか一つが欠けた状態で目的地に辿り着くことは不可能。
要するに、これと全く同じことです。

■筑波大学在学中の試練

※青臭い、若かりし頃の、神舎のケース

神舎(以下「彼」とする)は広島県出身、175センチ67キロのGK。GKとしてはかなり小柄である。

大学3年の春、関東大学サッカーリーグの開幕戦、彼は「ベンチ」にいた。
推薦組5人のうち、彼を除いた4人はピッチ上で躍動・活躍している。

「ベンチ外」とまでとはならなかったことに対する「安堵感」とともに、彼ではなく2歳下の後輩GKがゴール前に立っているという揺るがない事実に対する「虚無感」が交錯していた。


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「これまで積み上げてきた(と彼が勝手に思っていた)2年間はなんだったのか?」
「俺は一体何をしてきたのか?」
「何をしにここにいるのか?」

正直に言うと、辛くて苦しく恥ずかしくて堪らなかった。
その場から逃げ出したくて堪らなかった。
心が引き裂かれそうな思いだった。

そんな折、自分に問うた

「確かに、公式戦でGK前に立つという重圧から逃れられるかもしれない」
「ある意味よかったのかもしれない」

 否

「でも、本当にこのままでいいのか?」
「いや、ここでやめるわけにはいかない」
「必ず試合に出る。自分の矜持にかけて」
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と言うような、心の葛藤を全て【サッカーノート】に書き殴った。加えて「いま自分が何をするべきか」をひたすらに書き続けた。

まるで【こぼれ落ちそうなメンタルをサッカーノートの上で拾い集める】ような感覚だったと記憶している。

そんなこんなで4〜5ヶ月ほど時が流れ。

夏が終わりを迎え、夕方が涼しくなってきた季節、練習後、コーチからある一言。


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「お前は(後輩GKよりも)シュートをよく止める」
「でも(GKにとって大きな欠点となり得る)メンタルの浮き沈みが大きい」

はっ、としたのを今でも鮮明に覚えている。
「そうかっ!そういうことかっ!!」
まるで【パズルの最後のピースが揃った】ような感覚だった。
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道が拓けた。明確に。

それ以降の、大学3年後期途中から大学4年の前後期。彼は、リーグ戦に出続けた。それはもう、本当に幸せで充実した時間、でした。

故に、当時彼は、強く思ったのでした。

「あのとき(試練から)逃げたり、無視したりせず、向き合って本当によかった」と。

■〆に


いま試練を迎えている者は、「紙に書く」ことを通じて、自らの歩み(過去)を振り返ると何かヒントを得られるかもしれません。

今回も読んで頂きありがとうございました。

かんじゃ

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