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アジャイル開発に慣れてきても「高速でゴミを生み出していないか?」

「高速でゴミを生み出していないか?」

そんなことを思う日々を過ごしています。元々はJeff Patton氏のCSPOを受けてから、良いプロダクトを作るために開発のあり方をつく詰めるだけでなく、いわゆるディスカバリーチームを構築してプロダクトディスカバリーを行う。「作るべくして作る」ことに意識が向いていきました。

 正し、典型的な日本組織では「営業と開発」という縦割りとも取れる役割で分解されており、

・「顧客のニーズは営業が探るもの」

・「顧客へのヒアリングは営業の仕事」

という何のために区切ってるのかよくわからないルールに束縛されているのでは?と思っています。

 このよくわからんルールになにも考えず、のほほんと暮らしている状態に

「ボーッと生きてんじゃねーよ」

と感じております。もちろん、自分も含めて。


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そんなこんなで、この本を読みました。

先述の通り、プロダクトディスカバリーが必要だ!といっても「具体的に何をするの?」というチームに対して、納得感のある説明と、初めの一歩を踏み出すきっかけを与えるのが私の仕事です。

 そこで具体的かつ分かりやすいメソッドを提示する必要があり、そのために手にとった樽本さんのこの本はまさに「道具箱」でした!

この中で私が印象に残った道具はこちら

・量的調査と質的調査

・ユーザーインタビューはユーザーへ弟子入りする気持ちで

・調査と評価

・なぜなぜ5回の誤解

・シンパシーとエンパシー

・ペルソナの作り方

・UXシナリオの立て方

などなど。とても分かりやすい解説付きでした。


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プロダクトディスカバリーの第一歩。何から始めるのが良いのか?

 この本を読んで私は次のステップとしてこんな感じでチームと進んでいこうと思います。

1.  プロダクトディスカバリーの必要性についてみんなで考える。
2. 世の中で言うプロダクトディスカバリーについての解説
3. ユーザーの声を聞く方法を考える(ユーザーインタビューについて)
4.  仮説キャンバスの書き方を学ぶ。書いてみる
5. 仮説スクリプトを書いてみる
6. 仮説検証へ出かけてみる
7. 仮説検証のまとめからデータを分析する
8. ペルソナを割り出す
9. 改めてユーザーストーリーを見直す
10. これをイテレーションかするにはどうすれば良いか考える
11. スプリントに当てはめる

これでいわゆる探索トラック(スプリントの中での仮説検証フェーズ)を始められたらと思います!

というわけで改めて、この本にある具体的な方法を私の武器にできればと思っています!ぜひ、この本を手に取って皆さんも武器を得てください!


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こんな感じで書評をこれからも書いていこうと思いますが、読みたい本が多い!

「これを書いて欲しい!」などあれば、こちらから送っていただけたら、優先して頑張ります!




主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う