望月優大

85年生。日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長。3/13発売の近刊に『ふたつの日本「移民国家」の建前と現実』(講談社現代新書)。現代ビジネス、Newsweekなどに寄稿。株式会社コモンセンス代表として非営利団体等への支援にも携わっている。

コモンセンスがなんとか無事3期目に突入しました

僕がやっている株式会社コモンセンスは5月末が期末なので、今日から3期目に入りました。①「書いたり考えたり話したりする仕事」と②「NPOなど向けに様々な支援をする仕事」の二本柱でやっているのですが、なんとか黒字で税金もしっかり納めることができそうで良かったです。ありがとうございます。

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2期目を振り返ると、①「書いたり考えたり話したりする仕事」の方ではニッポン複雑紀行の運営や現代ビジネスな

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パリで警察と「イエローベスト」デモとが衝突する真っ只中にいた

パリで土曜日に行われたイエローベストのデモと警察との衝突はかなり暴力化し、逮捕者200人超、6万人もの警察と国家憲兵隊が出動したと言われている。自分はその真っ只中にいた。

最近の動向と同じく穏健な形で終わるかと思って見に行ったのだが、キリスト教のイースターに重なったこと、また大火災に遭ったノートルダムへの大富豪らによる高額寄付に対する怒りが高まっていたこともあり、今回のデモは再び激しさを増した。

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「外国人は奴隷でいい」はずがない

たかがツイッターのリプライ。普段は基本的にスルーしています。自分に対する中傷もミュートすれば見えなくなる。ただ、今回自分の投稿あてに飛んできたとあるリプライのことは、どうしても見過ごすことができませんでした。

なぜか。そのリプライが外国人やその子どもたちを「奴隷」と扱うことが当然だという内容だったからです。しかもそれは学習塾を経営する人(つまり日常的に子どもと接しているだろう人)からのツイートで

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ファクトで押さえる「日本の移民問題」。在留外国人300万人時代をどう捉えるか

外国人労働者の受け入れ拡大が始まる今日だからこそ

今日、2019年4月1日に改正入管法が施行されます。「特定技能」の新設によって向こう5年間で新たに最大34.5万人の外国人労働者の新規受け入れが見込まれています。

ですが、このタイミングだからこそあえて言いたいことは、特定技能だけを見ていても日本の移民政策、日本の移民問題の全体像を理解することは不可能だということです。

ニュースは常に全体では

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「反応するニッチ」と「反応しないその他大勢」

ツイッターやフェイスブックなどのSNSで様々な主張が先鋭化しがちであることについて考えていた。政治社会的な分極化(polarization)のテーマと言い換えてもいいかもしれない。

良く知られていることだが、SNSで他者から何らかのリアクション(いいねやリツイート、シェアや新規のフォローなど)をもらうことには心理的な報酬がある。心理的と言ってもその報酬には避けがたい身体性があり、身体が喜んでしま

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