【百科詩典】ふろ【風呂】

箒で掃いたような雲と青空の下で、素っ裸になって湯あみするのはまことに心地がよい。
生きていることに感謝したくなる。
素っ裸がいいのである。やはり、風呂だなと思う。
すべての財産を失い、素っ裸になっても、湯に浸れば、幸福感に浸ることができるのだ。
~平川克美『21世紀の楕円幻想論』