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「正しい努力」より「正しい継続」

今日のおすすめの一冊は、井上新八(しんぱち)氏の『続ける思考』(ディスカヴァー)です。その中から「継続は趣味」という題でブログを書きました。

本書の中に『「正しい努力」より「正しい継続」 』という心に響く文章がありました。

まず「続ける」ことを考えるときに、ひとつの考え方を提案したいと思う。それは「正しい努力」をやめてみようということ。 何かをはじめたとき、だいたい効率的に、正しい方法でやろうとする。 やるからにはうまくなりたい、自分を向上させて成果を出したい、そういうことがベースにあるはず。

よりよくなりたい、よりうまくなりたい。 もちろんそれはすごく正しいことだと思う。 ただ「成果」を先に求めてしまうと、そのことだけがすべてになってしまう。 はじめた瞬間からそれは「修練」や「修行」になってしまう。

いきなりつらく感じないか? 「修練」「修行」 「練習」......。 なんかどれもつらくて、めんどくさそうに感じるのはわたしだけではないはず。 じつはこれが「続ける」ことをつらさに変えてしまう大きな要因なんじゃないかと思う。

最初はどんどんうまくなることを実感できる。 だから、楽しんでやる。 成果が出ることが楽しい。 でもそのうち尻すぼみしていく。思ったようにうまくならない。 自分ってこんなもん? そう思ってしまう。急につまらなく感じる。 結果を出すには「正しい努力」が必要だと言われる。 目標を決めて、「成果をきちんと出す」 努力のこと。

「正しい努力をしないと意味がない」 でも本当にそうだろうか? 「正しくない努力」を続けた先には、何もないだろうか? そんなことはないはずだ。 別に思うようにうまくならなくてもいい。 続けていけばそこには必ず何かの「変化」が起きる。 そのことを信じてまずはひたすら何かを続けてみる。

「うまくなる」「よくなる」 ファーストの考え方をやめてもいいんじゃないかと思う。 「正しい努力」という考えを捨てて、「ただ続ける」ことをまずは意識する。 いわば、「正しい継続」だ。 自分で決めたルールに則ってただ継続することにフォーカスする。 上達や達成より、ただ継続することだけを意識する。

上達を考えるのは、「続ける」 基礎力を身につけてからでいい。 まずは「続ける」ことからはじめてみる。 そのために必要なのは、気持ちいいやり方を自分で発見していくことだと思う。
《まずは「続ける」ことだけを意識する》

◆続けることが修行になってしまっては「つらいもの」「努力して克服するもの」になってしまう。ロジカルに考える人は、ふんわりと考えることができない。そして、「なぜ続かないのか」と自分を責めたり、自分の「性格の欠点」を正そうとしたりする。

余裕がなくなってしまうと、何事も続かない。まずは、「続ける」ことだけに意識を集中したい。それこそが、「正しい継続」。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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