今日のおすすめの一冊は、斎藤一人さんの『強運』（ＰＨＰ研究所）です。その中から『「はい」という気持ちのよい返事』という題でブログを書きました。

本書の中に「モノを学ぶときは、もっと謙虚に」という心に響く文章がありました。

カーネギーの『人を動かす』は、世界中でたくさんの人に読まれている名著です。その「人を動かす」を読んで、「ここがちょっと納得いかないんです」とか言う人がいます。でも、この本は「世界の名著」なんですよ。世界中で愛読されている本なんです。

だからもし、この本を読んで、「ここがちょっと…」って感じたら、その人自身の考え方が間違っているかもしれない。何かを学ぶときに、すでに成功している人のやり方を見て、「あのやり方はわかりにくい」とか、「あのやり方は間違っている」とか、そんなこと言うもんじゃないんです。

そんなこと言うんだったら、自分が本を書けばいい（笑）。その本が世界で「人を動かす」以上に売れたら、私は評価しますから（笑）。モノを学ぶときは、もっと謙虚になるんです。気愛を入れて、学ぶんです。一人さんから、「少し肩の力抜きな」って言われるくらい、顔晴ってみてください（笑）。

カーネギーの本に限らず、誰か成功者の本の中身を平気で批判する人がいます。しかし、批判する人のほとんどは、あまり成功していない人が、言っている場合が多いものです。こういうタイプの人は、本だけでなく、スポーツなど本気で戦っている人に対しても、罵声（ばせい）を浴びせたり、酷評したりします。

また、どんな本でも、自分でその中のいいところだけを取り、自分に合わせて想像力を使って解釈するのが正しい本の読み方です。本の内容全部が、自分の悩みにぴったりと合う本なんてあるわけがないのですから。

「ボクシングを見ている奴はいろいろなことを言うが、リングで戦っている奴を褒（ほ）めろ」という、セオドア・ルーズベルト大統領の言葉があります。

偉人や成功者の本を批判する人は、口先だけの、行動しない評論家と同じです。文句をいうなら自分が実際にやってみせ、それ以上の成果を示せばいいだけの話ですから。「モノを学ぶときは、もっと謙虚に」を心に刻みたいと思います。

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