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実行しなければ何の価値もない

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな幸福論』(致知出版社)です。その中から「佐藤一斎の言葉」という題でブログを書きました。

本書の中に「実行しなければ何の価値もない」という心に響く文章がありました。

《百万の典経 日下(にっか)の燈(ともしび・とう)》

 百万の経典を読んでも実行しなければ、お日さまの下でローソクを灯すようなもの、何の価値もない、の意。

明治八年から二十五年まで鎌倉円覚寺(えんがくじ)の管長を務めた今北洪川(いまきたこうせん)の言葉で ある。 洪川の人柄と禅風を慕い、山岡鉄舟もそのもとに参禅している。 

「百万の典経日下の燈」の言葉は、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏から教わった。鍵山氏は高校時代の恩師から教えられたという。高校の恩師の言葉を深く心に留め社会に出てからも人生の指針としてきたところに、鍵山氏の非凡さがあるといえよう。 

人生の要(かなめ・よう)を衝(つ)いたこの言葉は、表現こそ違え、多くの先達がその大事さを説いている。

「古(いにしえ)の道を聞いても唱えてもわが行いにせずば甲斐なし」 と詠んだのは島津日新公(にっしんこう)である。昔の立派な教えを聞いても、また口で唱えても、実行しなければ何の値打ちもない、という和歌である。 

「実行の伴わない限り、いかなる名論卓説も画(か)いた餅にひとしい」(森信三)

 「今日一日の実行こそが人生のすべてである」 「人生は夢と祈りと実行以外にはない」(平澤興)

「子曰く。先ず行う。その言や、しかるのちにこれに従う。」(論語)
先生はおっしゃった。まず行動することだ。言葉はあとからついてくる。

どんな立派なアイデアも、実行しなければ何の価値もない。また、百万の書を読もうが、それを実社会に活かし、実践しなければただの頭の中のお遊戯(ゆうぎ)になってしまう。

どんな立派な知識も情報も、頭の中に記憶としてしまっておくだけなら、世の中の役にはまったく立たないし、何の価値もない。

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