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経営者のための10ヵ条

今日のおすすめの一冊は、永守重信氏の『永守流 経営とお金の原則』(日本経済新聞出版)の中から「会社をつぶさないためには」という題でブログを書きました。

本書の中に「経営者のための10ヵ条」という心に響く文章がありました。

最後に経営者として成功するための資質や心がけ、そして会社を絶対につぶさず、持続的な成長につなげる極意を10ヵ条にまとめておきたい。
【経営者のための10ヵ条】
【 ベンチャー経営者の資質を鍛えよう】
企業経営にはリスクがつきものである。大胆な人間が経営者に適しているというわけではない。必要なのはむしろ「繊細さ」や「緻密さ」である。ベンチャー経営者にとっての重要な資質の第一は「大胆にして繊細であれ」である。
第二が将来に夢を持てる人間であることだ。私の好きな言葉は夢とロマンである。夢というものは元来、荒唐無稽なものであるが、その夢に向かって一直線に進んでいくの がロマンである。私は少年時代に「社長になりたい」という強い願望を持った。非常に 大きな夢であった。その後の私は、常にその夢の実現から逆算して身を処してきた。カマボコと言われるほど机にかじりついて勉強し、会社ではどんどん提案してアイデアを磨き、部門のリーダーとして事業感覚を鍛えた。すべて夢の実現のために全力を尽くしてきたのである。私は今も誰にも負けない夢とロマンの持ち主であると自負している。
第三に、自分のできないことは、他人を信頼して任せる度量が必要である。何でもかんでも自分が、自分が…ではダメである。
そして第四に、これは言うまでもないことだが、仕事が大好きだということだ。仕事が嫌いでは話にならないだろう。ただひたすらに仕事、仕事、仕事というぐらいで なければ成功するのは難しい。
さらに精神年齢が若いこと。これが第五である。若さとは革新性であり、挑戦であり、フランクさである。社長になったら立派な社長室に入らなければならない、というようにメンツを重んじるのは、年老いた人間の発想である。
第六に、人に好かれるようでなければならないし、説得力も重要である。私の好きな歴史上の人物は豊臣秀吉である。彼は才覚と努力だけで一から成り上がって天下をとった。「人たらし」と言われるほどに、人心掌握にたけ、説得力も群を抜いていた。私はそんな秀吉に憧れる。
最後の第七。経営者は自己の健康管理を厳重に行うべきである。私はずいぶん前に酒をやめ、たばこもやらない。とにかく体に悪いと言われるようなことはすべてやめた。 トップが元気でなければ、組織に活力は生まれない。
そのほか、②から⑩まで
何でもするという覚悟を(会社をつぶさないため、経営者はどんな泥もかぶる覚悟を)
スペシャルマーケットを狙え(売値を高くしても飼ってくれる客をさがす)
技術だけでは会社は伸びない(1~4までマーケティング、5、6に技術)
基本方針は常に反芻・確認する
創業後5年間の財務戦略は安全第一(たえずワーストケースを想定し、絶対につぶさない覚悟を)
社員に数字意識を植え付ける(数字で考え、数字で語れるように)
よきハンターはよき調教師たれ(いい人材をスカウトし、夢を語り続ける)
コスト意識を社内に徹底する(経営者は絶えずムダに目を光らせる)
経営者としての倫理を守る(公私混同しない、ガラス張りの経営を)

「経営者10ヵ条」を身につけたいと思います。

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