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人口減少による社会の変化は?

今日のおすすめの一冊は、河合雅司(まさし)氏の『「2020」後 新しい日本の話をしよう』(講談社)です。その中から、「新しい日本のカタチを考える」という題で書いてみました。

人口推移は、未来を考える上で、最も予測が立てやすく、予測幅のブレの少ないものだと言われています。本書にはコロナ後の人口減少にからむ事柄について、こう語っている。

これまでの日本は、“大量に作って大量に売る”量的拡大モデルで豊かになってきたけれど、国内の消費が縮む以上、このモデルは破綻する。人口減少に適応したビジネスモデルに転換せざるを得ない。いつかはやらなければならないのだから、このタイミングが好機ではないか、と。
人口減少社会でも豊かさを維持するには『戦略的に縮む』ことが必要だ。たとえば会社でも、社員数が少なくなっても個々の生産性が向上すれば、社員一人当たりの売上は大きくなる。
仕事の効率化が求められるリモートワークの普及だって、生産性向上につながるはずだ。また、社会が変化するときには必ずニーズが隠れている。だからこそ、人口減少社会の実態を正しく理解することが大切なんだ。
マラソンをイメージしてみよう。大勢が走っているレースで、今まで先頭集団にいたのは学歴が高い人だったり、お金持ちだったり。優位な条件の人が最初から優位なポジションにいるのが当たり前だと思われていた。ところが、レースの途中で「ゴールは逆ですよ」と言われたらどうだろう?
あるいは、途中から「車に乗ってもいい」ということになるかも。つまり、これから人口減少によって起きる社会の変化は、そのくらいインパクトのあるものってこと。社会のルールががらりと変わると思っていたほうがいい。コロナ禍によって、私たちはすでに社会が大きく変化する瞬間を目の当たりにしたはずだ。過去の成功体験をモデルにして、それをなんとか維持しようと努力してみても意味がない。

人口減少社会においては、あらゆる価値観が変わってくるかもしれません。まさに、パラダイムシフトが起こるのです。人口減少というキーワードを胸に刻みたいと思います。

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