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人生の後半戦は読書

今日のおすすめの一冊は、渡部昇一氏の『知的生き方の方法』(WAC BUNKO 362)です。その中から『「活字の船」に乗る』という題でブログを書きました。

本書の中に「人生の後半戦は読書」という心に響く文章がありました。

脳はわれわれが考えるよりもずっと弾力性のある臓器だという。

記憶を司(つかさど)る海馬(かいば)も、使えば増殖するという。使わないから錆(さ)びるだけで、使えば、脳細胞はまだまだ大丈夫だ。60歳だろうが、70歳だろうが、増える可能性があるとということである。

その脳を鍛える一番いい方法が読書だ。しかも読書は、脳細胞と同時に精神も鍛えてくれる。

最近よく、脳を活性化するにはパソコンがいいといわれるようになっている。年を取ったら指を動かすといいのだそうだ。

しかし、何と言っても読書こそが、脳細胞を知的に磨き、精神を生き生きと甦(よみがえ)らせてくれる最も単純にして、手っ取り早い方法だと思う。

だから、特に定年退職して時間に余裕のある余生を生きる世代は、率先して読書にいそしむべきだろう。テレビにかじりつくばかりの余生ほどつまらないものはない。第一、そういう姿を毎日妻の前にさらすことが、熟年離婚されてしまう理由の一つになることだってある。退職しても凛(りん)とした態度であるべきだ。

◆本書の中にこんな言葉があった。

あなたは繰り返して読む本を何冊ぐらい持っているだろうか。それはどんな本だろうか。それがわかれば、あなたがどんな人かわかる。しかしあなたの古典がないならば、あなたはいくら本を広く、多く読んでも私は読書家とは考えたくない。

本棚を見れば「その人がどんな人かわかる」という。まさに、繰り返し読む「座右の書」も同じ。

読書は「人をつくる」といわれる。一冊一冊がその人の魂を磨き上げるからだ。だからこそ、人生の後半戦に読書をしないことは「画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く」ことになる。つまり、肝心の仕上げができていないということになる。


人生は、「終わり良ければすべてよし」だと言われる。人生の後半戦は読書に浸りきりたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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