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ネガティブ思考をやめると、頭がよくなる

今日のおすすめの一冊は、林成之氏の『50歳からでも、頭はよくなる!』(知的生き方文庫)です。その中から「いつまでも若い人」という題でブログを書きました。

本書の中に「ネガティブ思考をやめると、頭がよくなる」という興味深い一節がありました。

頭をよくするためには、ネガティブな思考を今すぐやめることです。「でも」「だって」といった否定語をすぐ口にする人は、脳が老化しやすいと言えます。
脳機能の低下を示す病気としてよく知られているものに、「パーキンソン病」があります。パーキンソン病になると、意欲が減退し、動作が緩慢になったり表情がなくなったりするほか、歩行などの運動にも障害が出ます。手や体が無意識にぶるぶる震えたりもします。パーキンソン病は遺伝的な要因で発症すると言われていますが、性格の暗さや否定的なものの考え方、否定語を口にすることなどがその症状をさらに悪くする原因のひとつになっているのです。
A10神経群はドーパミンという神経伝達ホルモンを分泌しますが、パーキンソン病の症状は、このドーパミンの減少によって引き起こされています。ドーパミンは 明るく前向きな考えや行動を取っているときによく分泌されることがわかっており、これが不足するということは、ネガティブな性格が発症にも関係してくるのです。
遺伝によるパーキンソン病でも、家庭内で他人の悪口のような否定的な発言が多く、親も子どももドーパミンの分泌が減ってしまっているというケースも見られます。ドーパミンの分泌を促すには、ネガティブな発言を封印し、何ごとも前向きに考え、「おもしろそうだね」「楽しそうだね」「すてきだね」といったポジティブな言葉をどんどん使って気分を明るくすることが必要です。
こうした習慣は脳機能の低下を防ぐだけでなく、「夢中になってすごい才能を発揮する」状態をつくって脳機能を今以上に高めていくことにもつながります。
もちろん、「何ごとにも明るく、前向きに」と聞くと、「そう言われても......」と戸惑う方もいるでしょう。苦手なことと向き合うとき、嫌な仕事をしなくてはならないときなどは、どうしてもネガティブな思考にとらわれがちになるものです。「嫌なものは嫌」「苦手なものは、前向きに取り組もうと思っても気持ちがついていかない」というのは、誰しも感じることだと思います。
では、ポジティブになるのが難しい場合はどうすればよいのでしょうか? 嫌なこと、苦手なことがある場合に、「我慢しろ」「克服するよう努力しなさい」 と厳しく指導された経験がある方は多いと思いますが、じつは、このような方法ではポジティブになることはできません。
大事なのは、「できること、親しめることから少しずつ始めて成功体験を積む」というステップを取り入れることです。
たとえば算数が苦手なお子さんがいて「勉強しなさい!」といくら言っても「嫌 だ」「だってわからないんだもん」などと否定的な反応を示しているとします。このような場合、解けない問題を与えてはいけません。 まずは必ず解けるレベルの問題をやらせ、何度も「解けた!」という体験を積ませて「すごいね、できたね」とほめ続けるのです。
脳は「わかった」「できた」という喜びを感じ、達成感を味わうとグングン力を発揮します。まず成功体験を積んでポジティブな思考を持てるようになり、脳の機能が十分に 発揮できる状態に持っていけば、いずれは今までできなかった問題にチャレンジし てクリアすることもできるはず。
こうなればしめたものです。 「達成感を味わってポジティブになり、脳の機能を引き出すことでさらに次のレベ ルで達成感を味わって......」という好循環が生まれるでしょう。 つまり、これがネガティブ思考から離脱するコツだと言えます。

ポジティブ思考の人は「笑い」が多く「行動的」で、「楽天的思考」だと言いいます。とりわけ笑いが多いと、免疫力も高まり、ガンのリスクも軽減できると言われています。逆にいうと、行動的な人は、好奇心があり、勉強の意欲も高いということになります。

反対に、ネガティブ思考だと、いつも不機嫌で、行動的でなく、悲観的な傾向になり、勉強の意欲もなくなるということになります。つまり、「ネガティブ思考をやめると、頭がよくなる」ということです。

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