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近づきすぎないこと

今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『幸も不幸もないんですよ』(知的生き方文庫)です。その中から「自分に好意的な人を増やす」という題でブログを書きました。

本書の中に「近づきすぎないこと」という心に響く文章がありました。

結婚には四つの形があります。
1.大恋愛結婚
2.恋愛結婚
3.見合い結婚
4.いいなずけ結婚

「大恋愛」とは、「周りの人がほとんど結婚に反対だった」状態を言います。その「大反対」「猛反対」を乗り越えての結婚を、「大恋愛」と言います。「大好きだった」「ものすごく愛し合った」から「大恋愛」と言えるわけではありません。

さて、「恋愛量」が最も多いのが「大恋愛結婚」でしょう。次が「恋愛結婚」でしょう。その次が「見合い結婚」で、恋愛量が最も少ないのが「いいなずけ結婚」でしょう。

ちなみに、いいなずけ結婚とは、本人たちが幼いころ、親どうしが勝手に決めてしまった結婚で、本人の意思がほとんど入りません。人権無視もいいところですが、昔はこういう結婚も少なくなかったのです。

ところが、世の中おもしろい。離婚率は、上から順に「大恋愛」「恋愛」「見合い」「いいなずけ」と来るのです。「恋愛量」が多いほど、離婚率が高い。もちろん、必ず例外はあるので、全部がそうといっているのではありません。

「恋愛量」が多いと、「近づきたがる」のです。なんでもかんでも「知りたがる」のです。相手の世界に踏み込みたがります。踏み込んだ結果として、言い争いになり、ケンカになり、互いに相手を嫌いになります。

人間関係には(家族であろうと恋人であろうと)、適当な距離が必要です。私はこれを「者間(しゃかん)距離」と呼んでいるのですが、適正な「者間距離」があったほうがいいようです。「者間距離」を踏み込んでのケンカというのはありますが、「遠すぎるから」のケンカというのは起きにくいように思います。

◆「大恋愛」の末に結婚というのは、たくさんの困難や障害を乗り越え、なんとかゴールに達したということだ。

たとえば、早期にリタイヤすることが目標の人が、実際に早期にリタイヤすると、それから何年か後に病気になったり、認知症になったり、早く死んでしまうことも多いという。つまりリタイアすることが目標であるため、それが叶うと、腑抜けのようになり、パワーが一気に抜けてしまうのだ。

大恋愛も同じで、結婚することがゴールとなり、その後のテンションはどんどん下がる。あたりまえだが、結婚は目標ではなく、結婚することにより、より幸せな生活を長くおくることが真の目標であるはずだ。

そのためには、夫婦であろうと、家族であろうと、お互いの距離感は終始保つ必要がある。舞い上がることなく、近づきすぎることなく、淡々と付き合うことだ。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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