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休職まとめ/【週4勤務】正社員はじめました

佐藤ひろおです。早稲田の大学院生と、週4勤務の正社員(経理職)を兼ねています。三国志の研究を学んでいます。
サムネイルは23年4月の入学式当日の早稲田です。

2年半の休職=トライが終了

今週から新年度。ぼくは2年半の休職期間をへて、会社員に復帰しました。休職した理由は、「三国志の勉強をするため」でした。
※ビジネスには1ミリも役に立たないが

鬱病じゃない、子供も産まない、子供が幼くない、老親の面倒を見るでもないのに、2年半の休職をさせてもらいました。

超「自己都合」、「自分勝手」な趣味に走った休職です。コロナ禍のとき、ぼくをトライの事例として、制度を作って頂いたんです。

2年半を経て、本当に復職した。
超「自己都合」な休職制度の「制度」としてのトライは、成功という位置づけのはずです。このままフェードアウト(退職)したら、「退職の準備期間」を与えただけになってしまいますからね。

まとまった時間を得られるなら、会社&仕事に役立つ自己啓発をしろよ、と思うんですけど。ぎゃくに、ぎゃくにですよ。仕事に役立つ=換金性が高い自己啓発って、会社から見ると、猟官運動(転職活動)をされるリスク、にも見えるんでしょうね。
ぼくの場合、三国志をやりたい!というのは、本当です。三国志を口実にして、じつは会社を出し抜こうとか。会社の制度をつかって、よりよい待遇に同じ職種で転職しよう!という気持ちは、最初からなかった。24時間7曜日、学問を第一優先としていた。

浮世離れし、社会的に「ふざけている」動機だから、休職をさせてもらえたのかも知れない、と振り返ったりします。

ニートの適性はあった

文系学問では、食えません。学問によって職業を得るには、明確な目安はありませんが、最低でも10年、かかりきりで励んでも、正規雇用はムリです。ぼくの場合、39歳で正規の大学院生になった。大学教員になりたかったら、50歳になっても、ほぼ絶望的です。

経済的な期待値がほぼゼロの学びは、経済学的・政策的な「学び」にカウントされないでしょう。ぼくは、(就業につながる)学びもせず、働きもせず、職業訓練も受けていないから、ニートそのものでした。
年齢的にこの呼び名が適切ではないのは分かっていますが。

なぜ社会にニートが存在するのか。
詳細な分析は社会学者にゆずりますが、「親が養ってくれるから」でしょう。ニートをするには、経済的な裏付けが必要なんですね。

ぼくは、散発的に三国志に関するお仕事をしたり。リスクをとって資産運用をしたり。これによって、少なくとも2年半は、資産の総額がマイナスにならない範囲で、生きてきました。
副業と資産運用が、「親代わり」のパトロンでした。

年間に本を100万円ぐらい購入。1年の早稲田の学費が90万円ぐらい。名古屋からの通学費用が、1ヶ月で10万円~15万円ぐらい(*8ヶ月)。わりと気前よくお金を使ってきたけれど、やりくりできた。

世のニートの場合、親とケンカして追い出されたり。親の養育方針?が変わって、25歳で独り立ちさせられた……みたいなことが起こるかも知れません。しかしぼくは、パトロンが自分なので、そのリスクもない。
ニートよりも、真性ニート。自己完結型、内燃機関もち、永久機関ニート。いっそ清々しいと思っています。

復職にあたり考えたこと

ぼくは、ニートの王?の資格保持者なのですが、
復職にあたって思ったんです。「フルタイムで勤務したら、三国志の勉強は続けられない。少なくとも、正規の大学院生=23歳の同級生たちに劣らないペースで勉強するのは不可能だろう」と。

フルタイム&フルコミットで、会社員をやってね!!という熱量を求められたら、なんのことはなく、会社を辞めちゃうな、というのが正直な気持ちでした。
友人には、「無敵の人じゃん」とからかわれました。社会的には「失うもの」があるので、無敵ではありませんが。少なくとも会社員としては、わりと無敵なのかも知れない。

ぼくは会社に、存在価値や生きがいの中核を求めてない。
復職したからには、仕事はちゃんとやりますよ。15年の経験があるので、それなりの知見は(少なくとも勤務先の企業グループの内部では)スペシャリストであり、有用性があるでしょう。しかし、それを使わないと死ぬ!!というアイデンティティはない。

「オレがやめても、会社が回るんすか!!」みたいに脅迫して、待遇をつり上げようとか、そういう熱量はないです。会社や上司に、全人格でぶつかっていく、ということは、まったくしない。
会社がイヤなら、すーっとフェードアウトするように辞めるでしょう。1ヶ月やら1ヶ月、2ヶ月なら2ヶ月の予告をして、ルールに則って、淡々と辞めちゃうと思うんです。これが、「無敵の人」のメンタリティ。

生活保護に気後れはない

いやいや、会社を辞めたら食えないじゃん!!給料どうするの??
となりますけど、2年半の休職期間は、
・定期収入がない
・定期労働がない(やることを自分で作らないと退屈)
という生活のなかで、自分がどう感じるか??というトライの期間でもありました。結果として、収入がなくても、生きていける。自分でやりたいことを見つけて、楽しく生きていけた。
ニート上等。

経済的な努力(お金のやりくり)は好きなので、なんやかんやで、なんとかすると思います。なんとかならなかったら、基準に則って、合法的に生活保護を申請すればいいと思います。

友人には、「生活保護を申請するようになる前に、自力でなんとかしそう」と言われましたし、自分でもなんとかすると思いますけど、その一方で、制度の思想に合致し、基準を満たしているならば、受給することになんの気後れもない。だって、そういう制度なんだから。
制度を逆手に取るとか、ハックするとか。本当は基準を満たしていないのに、資産や所得を隠して受給してやろうとか。そういうことはしない。が、合法的であれば、まったく悪びれない人間だと思います。

毎日寝坊して、昼間っから道ばたで本を読んでいて、午後にスーパーに出没し、深夜に散歩でウロウロしている、気持ちが悪いおじさん。いいじゃないですか!!

【週4】正社員として復職

これら、腐ったようなメンタリティが前提にありまして。
復職にむけた面談のなかで、ぼくは会社に相談していました。週4勤務の正社員として、復職させて頂けないか。

大学院は、時間割で動いています。火曜日に自分の先生の授業があるならば、火曜日は大学院に毎週行きます。有給休暇やフレックスタイム制によってヤリクリするのではなく、もともと稼働日・勤務日から除外して頂けないか。週4勤務の正社員の制度をつくって下さいと。

育児中で、子供を保育園に迎えにいくひとは、仕事が16時までです。16時に会社を去ることは「早退」ではなく、そういう短時間勤務の正社員として制度化されている。
その曜日バージョンを希望していました。

復職に向けて、半年以上前から希望を伝えたり、心配ごとを伝えたり。待遇や働き方について、会社とお話をさせて頂いていたのですが、このnoteに書いていませんでした。
会社が正式決定し通達した後にしか、書けません。ぼくは実名でこのnoteを書いている。同じ会社のひとがぼくのnoteを見て、会社側が水面下で検討している事項が流出したら、何が何やら分からない。というか、それが理由で、制度がお流れになりそう。

note経由で、リアル(もしくはオンライン)でおしゃべりするようになったひとに、時々言われるんですけど。このnoteは、何でも書いているように見えて、わりと分野を絞ったり、情報を絞ったりしてるんです(笑)学問とお金の話をする場所なので。
週4の働き方は、個人の希望として書いたことがありますが、会社への伝達状況とか手応え・反応については、書いていません。

去る月曜日に、正式に制定され、社内で規定が発表された。実際に自分が、週4勤務の社員として勤務開始した。
だからこのタイミングに、週4勤務で働きます、と書いています。

2023年度は新しいトライの年

ただし、これがゴールだとは思っていなくて。
休職は終わりましたけど、自分のなかでトライは続きます。

「配属された職場が、三国志にとって障害になるな」と思ったら、所定の手続きを経て、退職を申請するかも知れません。

「週4勤務でも、会社が三国志にとって障害になるな」と感じたら、制度の枠内で、さらに勤務日を減らすための申請をするかも知れません(週4よりも、さらに減らせる制度的な余地はある)。
仕事は「お客様」「同僚」によって成り立っています。関係者に、絶対に迷惑をかけてはいけないと思います。というわけで、もしも調整がつかず希望が通らなかったら、へんに騒ぐことなく、社内外で炎上を狙うでもなく、フェードアウトするでしょう。
※現時点では先のことは分からないです

ニート上等。無敵のひと。
……という「負けしろ」がある状態で、週4は正社員として経理をやり、週1は大学院に通う。平日夜は、大学院生をやり、土日も大学院生をやる。というトライの開始です。
これが、2023年(41歳になる年)です。

休職のときと同じく、時短正社員にして頂けた理由として、
三国志が、会社にとって利益相反になるとか、転職活動・猟官活動につながるとか、そういった懸念がほぼなく、まったくの道楽だから、という側面があるでしょう。
文系学問がお金と無縁の道楽であることに、感謝すべきなのかも知れません。なんか、二重三重にいびつですね。
とくに、文系学問で第一の生計を立てていこうとする学生にとっては、バッド・ニュース、バッドなサンプルになるのかも。社会一般からは、そのように無益(無益ゆえに無害)なことに見えていますよ、という。

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