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【21】【22】ブラジルの野球チームにも礼儀の大切さが伝わったと思いますか? / 子どもたちに指導する上で気をつけていることは何ですか?

【21】ブラジルの野球チームにも礼儀の大切さが伝わったと思いますか?

はい!伝わったと思います。
講話の中でもお話しさせてもらいましたが、日系人の子どもたちも挨拶や礼儀作法について、これまでは形式的にしか捉えられていなかったと思います。
ですが、毎日の指導や日本遠征を経て、本来の意図は理解してくれたように思います。

元々ブラジルも他人を“尊重する”“立てる”文化や慣習はあります。
そのブラジル的な感覚の両面を彼ら自身感じて学べたことは、彼らの人生の大きなプラスになったのではと思います。

なぜそう思うか?

なぜなら、僕自身がブラジル的な挨拶や礼儀作法を学び、今の生活に大きく影響していると感じているからです。
生まれ育った国での“常識” “当たり前” をもった上で、外国の“常識” “当たり前” を学ぶことは、生活を多角的に視ることができて、学びがいっぱいです!
機会があれば今後の人生で触れてみていただきたいです!

【22】子どもたちに指導する上で気をつけていることは何ですか?

僕が気をつけていること、心掛けていることは、

“教えない指導”

です。
指導する側になってから気づくことができたのですが、「トップダウン(監督や社長など立場の強い人から、あーしろ、こーしろと言われたままに動く)方式」よりも、ボトムアップ(立場の強い人が、あーだこーだ言うのではなく、主体となる選手や社員の意見を吸い上げ、“1チーム”という意識を一人ひとりに持たせる)方式」の方が、圧倒的に個人の能力、チームの能力は上がると確信しています。

分かりやすく言うと、指導者の僕は、つかまり立ちをし始めた赤ちゃんの後で、万が一こけた時に頭を打たないように見守る人。
自分(たち)の力でうまく立てれば褒めるし、歩こうものなら、それはもうその手柄に一緒に喜ぶ。
反対に上手く立てない時は、“ポンッ”と力加減を調節しながら、お尻に手を添え支える。
そんな感じです。

あくまで主体は選手で指導者の僕は脇役。要は環境づくり係です。
選手が伸び伸び打ち込める環境を作り、あとは選手より目立たないように“そこに居るだけ”。
これが私の心得です。

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