見出し画像

DIE WITH ZERO

2021.11.29 読了 ビル・パーキンス著 児島 修 訳


▼今しかでいないことに、惜しみなく金を使え

今それを我慢すれば、その分の金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。過去に戻って時間を取り戻すこともできない。
金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ

大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまずに金を使うことだ。

時間と金を最大限に活かすためのカギは“タイミング”にある。
人生の充実度を高めるのは、“その時々に相応しい経験”なのだ
時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか。

▼ひたすら貯めてどうする?

人生はテレビゲームと違って、果てしなく高スコアを目指せばいいわけではないにもかかわらず、そんなふうに生きている人は多い。
得たとみを最大限に活かす方法を考えず、ただひたすらにもっと稼ごうとし、自分や愛する配偶者、子ども、友人、世の中に、今、何ができるかを考えることから目を背けている。

確かに、金が近くにないと怖さがあった。見えない将来に不安になっていた。ナンセンス。過去の自分を悔いる。

▼若い頃ははした金を貯めるな

「この業界に入ってきたのは大金を稼ぐためだろう?ちまちま節約なんてするな。これからもっと稼げるようになる。このまま一生、年収1万8000ドルが続くと思っているのか?」
これから数年間で確実に収入は上がっていくはずだ。この少ない稼ぎの中から、将来のために無理な節約をする必要などない。

ブラジルから帰ってきて、コロナが襲ってきた時は、まさにお金が怖かった。

消費の平準化という考え方。
人の収入は月や年によって変わる。だが、支出をその変動に合わせる必要はない、収入の大き時は貯蓄に回し、少ない時にそれを切り崩せば、同額の支出を維持できる。そもそも銀行口座とは、このような使い方をするためのもの。

▼金やモノのために、あなたが失っているもの

金はライフエネルギーを表すもの。
「仕事はライフエネルギーを奪い、代わりにお札という紙切れに変えているだけ」
収入と時間の問題であれ、食事と運動の問題であれ、ライフエネルギーを意識すれば、衝動的、習慣的に行動せず、理性的に判断しやすくなる。

『Your Money or Your Life』

金のために人生を犠牲にすべきではない、仕事や物質の奴隷になってはいけない。

▼節約人間への警告

経験の価値を信じること
人はものではなく経験に金を使う方が幸せになれる。
「経験の配当」モノを買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。だが、経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく。

ブラジルで生活した経験はこの先の人生で一生薄れることのない経験になると思う。さらに今後の人生を豊かにするために、早く世界一周に飛び出したい。

▼さよなら、蓄えるだけの人生

今味わえるはずの喜びを極端に先送りすることに意味がない

昨年までは、お金の不安がつきまとっていたため、消極的だった。でも、今はそのフェーズからは脱したと思っている。経験にお金を使うことはできそう。

▼人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」

人生は経験の合計である。
あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。
最後に振り返ったときに、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを考え、それを実現させるために、計画を立てるべきだ。

カーソンの言葉。
「人生でしなければならない仕事は思い出づくりです、最後に残るのは、結局それだけなのですから。」

人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。

現代の社会では、勤勉に働き、喜びを先送りにすることを美徳とする、アリ的な生き方の価値が持ち上げられすぎている。

ムヒカも同じことを言っている。
一番大切なのは、もっともっととお金を稼ぐために時間を費やすのではない。大切な人との時間を一番に大切にすること。と

▼思い出の配当は馬鹿にできない

経験(思い出)は投資になりうる。
時間やお金をかけて何かを経験することは、その瞬間を楽しむだけではない。経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。
それが「記憶の配当」だ。

ということは、これまで時間をかけてきたもの、つまり記憶は簡単にはなくならないということかもしれない

自宅の台所でコーヒーを淹れている人を見た時、私たちはその人を見知らぬ誰かとして接したりはしない。相手が自分の愛する人であることも、なぜその人を愛しているのかも知っているからだ。その人と親しくなった経緯、過去の会話、共有してきた経験が、相手に対して抱く今の気持ちを作っている。
経験からは、その瞬間の喜びだけでなく、後で思い出せる経験が得られる

人は危機が迫った瞬間、人は本能的に、金で買い直せるものではなく、失われたら二度と取り戻せない思い出の品を守ろうとする。

▼経験を増やすと、雪だるま式に幸せになれる

忘れ難い旅を振り返ることで、どれくらい多く、豊かな時間を過ごせただろうか。繰り返し思い出すことで、元の経験よりも多くの喜びが得られることだってある。

金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。

金を得るのは人生を豊かにするためであることを忘れて、ただ稼ぐことばかりを考えはいけない

▼「老後の備え」より大切なこと

もちろん老後の備えは必要だ。
だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。
だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考える。
記憶の配当について考え始めると、「善はいそげ」だということがわかる。
経験の投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。
20代に何かを経験すれば、30代で経験したのに比べて長い期間、記憶の配当を得られ続ける

自分も27歳で経験したブラジルの2年間は全てを変えた。人と話すことの代名詞ができたことは、それだけでもプラスでしかない。

▼金を稼ぎたい中毒の末路

「自動運転モード」で生きるのは楽だ。改めて何かを考えたりする必要がないからである。だからこそ、私たちはこのモードを選んでしまう。
人生を存分に楽しむには、無意識な自動運転をやめ、自らの意思で思う方向に操縦していかなければならない。

金を稼ぐことだけに費やした年げつは二度と返ってこない。
どれだけ働いても金を稼いでも、まだ稼ぎ足りないと感じる人は多い。資産が増えるにつれてゴールポストも動き続ける。それは収入の量とは関係ない。
莫大な時間を費やして働いても、稼いだ金を全て使わずに死んで仕舞えば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻す術はない

「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要とし、もっともっと欲しがることです」
ムヒカのこの言葉が表している。

死ぬときに口座に1500万円のお金が残っているということは、1500万円分の経験を逃してしまったということである。

▼ゼロで死ぬは効率の極み

「死ぬときに残高がちょうどゼロになるように消費行動すべき」

「安全に、かつ不要な金を残さないためには、人が生きられる最長の年齢を想定すればいい」と。つまり、自分が可能な限り長寿をまっとうすることを前提に、1年あたりの消費額を決定すればいい。
だが、多くの人はそれすら計算していない。なんとなく必要以上の金を溜め込んでいるか、必要なだけ貯めていないかどちらか。

どんな手段で得たものであれ、金は活きた使い方をすべきだ

最後の数日、数ヶ月を生き延びるのに必要な医療費を貯めるために、人生の貴重な数年間を犠牲にしてまで働きたいと思うだろうか?

▼人生が変わる死のカウントダウンアプリ

人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない。だから、今を最大限に楽しむことを我慢してまで、遠い将来のために必要以上の貯金をするようになる。

「Final Countdown」使ってみよう!

▼いつ、誰に、いくら与えるかを今すぐ考えよう

どれくらいの財産を、いつ与えるかを意図的に考え、自分が死ぬ前に与える
周りを見渡しても、意図的な人生を送っている人は見当たらない。なら、自分も難しいことは考えずに生きていこう。

意図的に考え生きることで、何が必要かが明確になるし、自分の仕事に対する考え方も時間の使い方も、ものすごくはっきりしたものになる。
今お金が必要な人、家族との時間。今何ができるか。

▼金の価値を最大化できる年齢は「26歳〜35歳」

譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する。

Twitterのアンケートで、親の財産を引き継ぐ理想的な年齢を尋ねたところ「46歳以上」6%、「36歳〜45歳」29%、「18~25歳」12%。
「親が財産を分け与えるのは、子どもが26〜35歳の時が最善」

私は不慮の死を遂げたときに誰に財産を分与するかを記した遺書も作っている。
それをみてこう考えた。本当に自分が死んだ時まで待つ必要はあるか?
今すぐに財産を分け与えた方が、家族はその金をより有意義に使えるのではないか?
だから私は、実際に遺書に定めていた額を家族に与えた。
こうして子供や家族に最大限に活かせるタイミングで財産を分け与えることで、自分の金と愛する人々との金を区別できるようにもある。それは大きな解放感を与えてくれる。
好きなだけ散財したっていい。そう伝えている。

この考えはものすごく豊か。確かに若いときにお金がかかる。それを手助けしてくれる人がいたらどれだけいいか。そうなれるように、人に分け与えられる考え方や精神を身につけなければいけないし、それができるような働き方をしたい。

▼親と過ごす時間が子に与える驚くべき効果

あくまで金は人生を豊かにする手段にすぎない。

幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人との良い関係を築け、薬物中毒になったりうつ病を発症したりする割合が低くなる。
親から人生を学ぶこと、あるいは単に一緒に過ごす時間も経験に含まれる。

子どもの視点で考えたときに、あなたが与えられる価値は何なのか?
一緒に1日を過ごすことなのか?学校から帰ってきたときに家にいてあげることなのか?サッカーの試合や音楽の発表会を見にいくことなのか?

間違いなく、こうした経験の共有には価値がある。将来振り返ったときにわかるはずだ。
子どもの人生を豊かにするのも「金」ではなく一緒に過ごした「経験」なのだから。

いつか親になった時は、こうした全てのイベントに一緒に参加したい。それができるだけの余裕を持っておきたい。

▼支出と貯蓄のバランスを最適化せよ

「これから給料は上がっていく。君が稼ぐ力は右肩上がりだ」
「だから今は節約するのではなく、むしろ金を借りるぐらいでちょうどいい。10年後や15年後の今よりも豊かな暮らしを想定し、今からその通りに暮らすべきだ。倹約の大切さを教わった中流階級の家庭で育った私でも言える。今の君が金を惜しんで貯金に勤しむのは馬鹿げている。」

しかし、リスクを取る価値もないものに、散財するのは違う。
今しかできない経験(価値あるものだけ)への支出と、将来のための貯蓄の適切なバランスを取ること

▼「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める

人が人生を最大限に充実させるための三大要素。
「金」「健康」「時間」のバランス。

健康と富のバランスの良い年代を、私は人生の真の黄金期と考えている。
35歳の人は、25歳の人と同じくらいの体力があり、収入も多い。
一番大切なのは、つまり金ではなく、時間と健康を重視すること。それが人生の満足度をあげるコツ。

▼健康の改善は、人生を大改善する

年齢を問わず、健康ほど、経験を楽しむ能力に影響するものはない。健康は金よりもはるかに価値が高い

▼中年期には、金で時間を買いなさい

アウトソーシング(外注)を積極的に利用すべし
時間は金よりもはるかに希少で有限。
時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることが分かっている。言い換えれば、金で時間を買うメリットを享受するのに、金持ちである必要はない。

今の自分の生活の中で、何を外注できるか。

▼いつまでも子ども用プールで遊べると思うな

私たちは何かをできなくなる時の正確な日付を知ることはできない。大切なものは知らないうちにゆっくり遠ざかっていく。
物事は永遠に続かず、いつかは色褪せ、消え去っていく。それを理解することで人は、目の前にあるものにももっと感謝できるようになる

人は生涯を通じて何度も小さな死を経験する。
つまり、「人生は、次々とステージが移行していく」という普遍的なプロセスを意味する。
どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる

私たちはみな、人生のある段階から次の段階へと前進し続ける。ある段階が終わることで小さな死を迎え、次の段階に移る。
二度と同じ時を過ごせないのは悲しいことだが、逆に言えば、私たちが長い人生の間に、いくつもの生を生き、喜びや楽しみを味わえるということである。
実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い

今だと思ったら、惜しみなく使う。与える。
これができずに後悔したことがたくさんあった。
今はなんでもできる気がする。そのための心の余裕、人生の余白をうまくバランスよく整える。

▼死ぬ前に後悔することトップ2

「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」

▼「いずれ失われること」に目を向ける効用

もう時期失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まる。
人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。

▼人生最高の誕生日パーティー

40歳の時に、セント・バーツ島で家族、親友を招いたパーティーをした。1週間、島の高級ホテルを貸切り、歌手を呼んでパーティーをした。きっとこれ50歳の時だったら、ここまで楽しめなかったし、家族の健康状態も違っていたし、これまでの人生の思い出にならなかった。やるべきタイミングは今。

▼資産を“減らす”タイミングを決めよう

私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべきなのだ。

▼老後は思ったよりもお金は要らない

毎年の生活費×残りの年数の70%ほどで生きていける。
死ぬまでに必要な金の計算式
死ぬまでに必要な金=(1年間の生活費)×(人生の残りの年数)×0.7

▼資産を減らすポイントは45~60歳

従来、人々は資産を取り崩すのを恐れ、死ぬまでに増やし続けようとする傾向がある。だが、苦労して稼いだ金を最大限に活用するには、資産を早く取り崩し(ほとんどの人にとって、45歳から60歳までのあいだで取り崩し始めるのが最適である)、死ぬまでに使い切ることを目指すのが望ましい。

▼リスクを取らないリスク

成功を手にするまでに何度も大胆な行動を取れたら吉。
つまり、失敗するリスクより、成功によって得られるメリットが大きい状況を作る。
極端に言えば、デメリットが極めて小さく(あるいは、失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らない方がリスクとなる。
大胆な行動を取らなければ、心理的な悪影響も生じる。「もしあの時思い切って行動していれば」と一生後悔し続けるかもしれない
逆に大胆な行動を取れば、心理的に良い影響が生じる。例えうまくいかなくても、意義ある目標に挑戦したことを誇りに感じることができる。
全力で取り組んだのなら、結果がどうであれ、その経験から多くの良い思い出も得られるだろう。これは一つの「配当の記憶」の一形態とも言える。

全力でやったことへの後悔がない経験はここまでやってきたと思う。
失敗した後に学ぶことはたくさんあった。この経験を活かすか殺すか。

▼夢に挑戦すべきか迷ったら

リスクを簡単に取れる時期を生かしきれていない人は多い。その理由は、デメリットに目を向けすぎているから。

▼リスクを恐るあなたへ

大胆に行動するための3つのポイント

1. あなたがどれぐらいのリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良いということ。若い頃の方が失敗のダメージは少なく、成功して得られるメリットは大きくなる。

2. 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない。大胆な行動は取らず、同じ場所に止まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべき

3. 「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき。

この本を読み残ったものは、
「人生で一番大切なのは思い出づくり」
確かに、今まで老後のためとか、もし無職になった時とか考えて、大事に大事に守ることをしてきたけど、ものすごくもったいないことをしてきたなと思う。
これからは「人に」「経験に」自分の時間を使って得た紙切れを使って、一緒に楽しめる時間をたくさん作って共有したいと思う。
この本から学んだ「お金の捉え方」はきっとこの先の人生を変える。
家族、友人、大切な人との時間をいかに作ることができるか。
しっかりとマネジメントしていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?