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それでいい。

2021.8.11 読了 細川 貂々 著

▼対人関係療法とは

米国で創始された精神療法である対人関係療法。日本への導入は約20年前。
現在では、日本を含め世界中に急速に普及しつつある。それだけ多くの国で取り入れられ効果を挙げているのは、この治療法が人類にとって普遍的な部分に働きかけるものだから。
その「普遍的な部分」とは、人間は身近な人間関係によって大きな影響を受けている。

◎対人関係療法における解決の方向
「対人関係から受けるストレスを減じ、対人関係から得る力を増す」

▼対人関係療法のキーワード

・感情を大切にする
・それって人間として当たり前だよね

感情的になるのは当たり前。感情は、心に備わった「感覚」
理屈では分かっているけど気持ちがついていかない時、そういう時は理屈はさておき気持ちの方を大事にする。
・不安を感じる=安全が確保されていない
・怒りを感じる=自分が困った状況に置かれている
・嫉妬を感じる=自分が他人の「うまくいってるところ」に衝撃を受けていること

つまり、自分のセンサーが正常に働いているということ

人の100倍ムカついて落ち込むのは自然なこと。
大事なのは「それで良い」と自分を認めてあげること

▼「それで良い」と自分を認める

人はそれぞれ様々な事情を持っている。
生まれ持ったもの(気質、能力、遺伝的背景)など幼少期の環境、近くにいた人たちの価値観やライフスタイル、今まで体験してきたことなど「自分ではどうしようもなかったこと」をたくさん持っています
「そういうふうに育ったのなら、こうなって当然だな」と思うことばかり。
これから変化する可能性はあるけども、でも現時点では、今までの事情を振り返れば「今は、これで良い(これが当然)」というのがもっとも正しい結論です。

コミュニケーションが苦手な人は、わかりやすいコミュニケーションの習慣がない家庭に育っていることが多い。
また、親がため息をつきながら「私が失望していることを察して、努力して」というような暗黙のプレッシャーを与えるような環境で育った人は、「人は他人の気持ちを察するべき。それができない自分はダメだ」と思ったりするようになる。

▼怒る感情とは

怒りというのは、自分が「困った状況に置かれている」ということを示す感情。
反応として怒りを感じるのは、人間として正常なこと。
大切なのは伝え方。「怒り=自分は困ってる」という原点に返れば、攻撃的でないコミュニケーションが取れるはず。

「事情」はそれぞれに異なり、本人にしかわからないこと。だから外から見て、勝手にみて決めつけるのは不適切。
他人に対してイライラするときは「ああ、あの人にも何らかの事情があってできないのだな」と思えれば、相手を責める気持ちも減ります。さらには相手とのつながりも感じます。

▼相手への期待 役割期待がズレると

人は相手に何か役割を期待している。
その期待がお互いにぴったりあってると人間関係がうまくいくけど、合っていないとズレが出てきて人間関係が難しくなってくる。

◎ズレのパターン
1. 間接的で曖昧な言葉
2. 言葉を使わないコミュニケーション。例えば、舌打ちとか、「あーあ」とかため息とか。こういうことをする相手は、自分の気持ちを察してくれるだろうと思ってやってるんでしょうけど、相手には全然伝わらず、ずれてしまう。
3. 沈黙する

▼「言葉」がコミュニケーションを成長させる

コミュニケーションの方法は、人それぞれの個性を反映したもの
自分が曖昧に伝えたことであっても、「相手は分かってるはず」という思い込みが伴う。
そんな「ズレ」を敢えて残してお互いのストレスを生むよりも、直接話した方がよほど良い

◎ズレを作らないために
・ズレを埋める共通理解
人間はそれぞれ違うから相手ちの間にズレがあるのは当然。だからこそ言葉でコミュニケーションを取るということが大事になる

◎それでもズレてしまった場合
1. 相手への役割の期待を現実的なものに変える
  自分が相手にやって欲しいと思ってる期待を現実的なものに考え直す
2. コミュニケーションの方法を変える
  相手への期待の伝え方をわかりやすくし、自分に何を期待しているのか聞いてみる。
話すのが無理だったら手紙で。

相手を根本から変えようとしない。人格を変えようとしない。
変えられるのは行動。

そのままでいいよって言ってもらうのが一番ホッとする

自分がわざとやったことってひとつもない
わざとネガティブになったとか絶対ない
そうやって生きてきたからそういうふうになっている
自分についても他人についても完璧じゃないことをもっと
積極的に許していかないとすごく生きづらくなる

▼どんな人でも頑張ってる

どんな人も頑張ってるということ。
なんの理由もなく「怠けてる人」などいない。
本人の現在を認めることによって、本人を変えようとしても変えられるものではない。
人はちゃんと成長する。ちゃんと前進する。

みんな仕事や友達付き合い、そういう人生の経験の中で少しずつ変わってきているのです。
人生の中で起きていることは全て意味がある。
自分が気づいていないだけで、変わっているところはたくさんあるはず。

https://room.rakuten.co.jp/room_taku_koko/1700129105158187

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