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環境と自分の変化、言語の影響


この30年間の環境変化

大学を卒業して就職したのは、1992年、まだ「ワープロ専用機」が全盛だった時代で、携帯電話はでかいトランシーバーみたいなものでした。。最も変わったのはやはりコミュニケーションに使うハードウェアの技術とITテクノロジーだと思います。

さらに、幾つもの波、経済危機のたびに、コスモポリタン化が進んでます。一旦少なくなった後に、急にバラエティも含めて増える感じ。30年前、あるいは最初に転職した15年前と今の東京の違いは、行くたびに感じます。

外国の資本も多く入っている業界に関わっていることもあって、中国、アジアの新世代も急速に増えてると実感しています。日本の大学、大学院を出て、みんなとても洗練されているし、日本語、英語に加えて、自分の母国語もあるから、3か国語話すのがほぼデフォルト。本当にすごい時代になったなと思います。

個人としてのバリュー

そんな中、個人として仕事をして、フィーをもらう個人事業主になり約1年半が経過しています。サラリーマン(被雇用者)、取締役(社長ではないがほぼ全ての社内意思決定を行い、安全上の最終責任を負っていた)の二つを経験し、どちらの立場も、もう全力でやる気力は起きなかったという、消極的な理由からフリーランスのまま過ごしています。

幸い、親族のつながりで紹介された会社と環境が、自分の状況にマッチしたため、ありがたいことに自分の成長にもつながる仕事をいただいています。

周囲の関係者たちは、国際的で、若く、能力も高い。しかも果敢にリスクテイクしています。また贅沢や金銭的な報酬が第一の目的ではなく、信頼できる友人たちと難しいゲームをしているような感じなのかと思うこともあります。

最近、依頼されるタスクの量が増え、また日本の企業では考えられないようなゴールとスピードでの新規事業展開に関わるようになりました。先行するメーカーや商社などを小さな会社が猛烈なスピードで追い上げるために、あえて最も高いゴールを設定していると思います。このような考え方ができる経営者とそのチームは、年齢関係なく尊敬します。

そんな事業を手伝っていると、自分の仕事の価値、バリューと報酬は見合っているのか、と常に思わずにはいられません。

幸い、普通に生活するだけなら、田舎もんであるというのは非常に豊かな生活を安上がりにすることができます。今できるだけのことをして、それに相手に価値をまずはつけてもらうというのが、自分を知ることでもあるのかと感じています。経済学の「プライステイカー」の立場ですね。

ペルソナの切り替えと言語

東京に行って戻ってきたこの3日間、英語半分、日本語半分の状況でした。特に英語を話すことが増えたので、かなり口も回るようになったし、出てくる単語のボキャブラリーもだいぶ以前の感覚に戻っているのを感じます。初対面の人と最初に何を話すのか、という問題が一番難しいというのは昔から変わりませんが。

英語だとまず「伝える努力をしないと伝わらない」と思うから声が大きくなります。またどうしても緊張するから、相手のことも細かく観察する。そうすると、結構普段の自分とは違うペルソナになっているように感じます。単純には集中しているだけなんだけど、その分、急には言葉も、ペルソナも切り替わりません。

また研究と仕事のモード、両方とも結構複雑なので、これもパッと切り替わることはないです。いまだにどういうスケジュール管理と日々の組み立てにしようか、悩み中です。。しかもどちらも英語と日本語の両方を使うため、4パターンの思考があることになります。

先週からこの週末にかけて、仕事を日本語→英語とこなして、昨日の途中から依頼原稿の執筆続き(日本語)、書きかけの学会発表予定の予稿執筆再会(日本語で記述、参考文献は日本語、英語同数くらいになる見込み)という感じ。切り替えるのはまあいいですが、切り替わるとその前のことが忘却の彼方になる。苦笑 

再開する時「あれ、こんなことメモしてたっけ」から始まるので、ゼロからよりは随分いいが、戻るのに少し戸惑います。今週はまた日本語での仕事と、研究はデータ解析のためのRのコーディング(英語が元です)も原稿書きに加えて進めたいが、うまく切り替えながら進められるんだろうか、という感じがします。毎日抜け漏れ注意が必要。

先々について思うこと

まあ、器用にこなす、というだけでもそれなりに存在意義はあるかと思うのと、自分がどうなりたい、どうしたい、というよりは、人のサポートでバリューを出す方が自分には向いているというか、少なくとも今の自分にはそれ以外あまり思いつかないのが現実です。

とりあえずはこういう切り替えに慣れていこうと思った数日間でありました。若い頃より時間がかかるのも、周辺情報も含めて気づいたことが無意識にインプットとして入ってくるから、という理解にしておこうと思います。

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