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【読書感想文】『プロジェクト・ヘイル・メアリー』そのタイトルの意味を知ったとき、止まらなくなった!

読書感想文

子供の頃、この宿題がとても苦手でした。読書は好きでも、特に言いたい感想がある訳でもないのに、無理に書かせられるのが嫌でして。
それから数十年経って、自ら進んでWebに感想文を残そうとするなんて、人生って面白い巡り合わせがありますね。

プロジェクト・ヘイル・メアリー

さて、この本。購入したきっかけは、Kindleの半額セール中だったからです。作者が『火星の人(映画:オデッセイの原作)』のアンディ・ウィアーと言うこともあり信頼できたのも大きなポイントです。
面白そうなSF小説だなーと、あまり内容を知ることも無しに迷わず購入に至りました。(ちなみに、上巻と下巻は一緒に買いました。普段は1冊読み終わってから2冊目買うのですけどね)

タイトルの意味は?

NFL(アメフト) で、試合の最終盤に相手のエンドゾーンにパスを放り込み、味方がパスキャッチに成功したら逆転!という『お祈りパス(ヘイルメリーパス)』と言う作戦があります。一発逆転を狙ったパスなので殆ど成功はしませんが、、成功した時にはちょっとした伝説が誕生します。このパスプレイにちなんだ『ヘイル・メアリー』が本書のタイトルです。
内容はよくわからんけど、何でそんなタイトルにしたんだろうなーとボンヤリと考えながら読み始めました。

「何の情報もない」所から物語は始まる

物語は、主人公の独り舞台で始まります。この主人公は、コンピュータに聞かれても、自分の名前も答えられません。主人公は職業も、経歴も、自分の名前すら思い出せない状況です。(英語を使って考える事から英語圏の人間だろなーとは早いうちにわかります)
そのような、「何の情報もない」状況は読者にとっても同じで、読み進めることで少しづつ徐々に状況が解ってきます。(ただ、本の表紙をめくったらすぐにロケットの図が出てくるので、この舞台は宇宙船なんだろなーとは、大抵の読者は推測していると思います)

そして、読者はタイトルの意味を知る

物語を読み進めると、主人公が何を目的として、何処に向かっているのか、徐々に記憶を取り戻していきます。
そして、読者は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の意味を知ることになるのですが、あー、それでか!それでこういう名前にしたのか!と、意味がわかると、もう止まりませんよー!他にも読みたい本・読まなければいけない本が、並行して何冊もあるのですが、これ以外の本は読めなくなってしまいましたw

【結論】

この小説は、主人公と同じ目線で、何の情報もないところから、一歩一歩、読み進めるのが一番楽しめると思います。ネタバレ注意な小説です。
未読な方は、とにかく事前情報なしで読んでほしい。
映画化の話も進められているようだけど、予告編どうするのかな??
って心配になります。何を映してもネタバレになりそうです。


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