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第21回定期勉強会

こんにちは😊
去る2月17日(木)に、第21回オンライン定期勉強会が行われました✨✨

今回は、”A-pfeile広島”の津川基先生から、
「障がい者サッカーへの参加」
というテーマで講義をしていただきました🥸✒️

今回の勉強会では、 アンプティサッカーやフレームフットボールなどのチームがあるA-pfile広島での津川先生の活動経験や参加者の声などを中心に講義が行われました。

1. A-pfelie広島について

A-pfelie広島は2013年に広島県で設立された障がい者サッカーチームであり、現在は以下の6つのチームが活動しています。

・アンプティサッカー(AFC)
・ブラインドサッカー(BFC)
・電動車椅子サッカー(WFC)
・ウォーキングフットボール(WFC)
・フレームフットボール(FFC)
・ソーシャルフットボール(SFC)

活動内容はHPやSNSをご覧ください🙋‍♂️
✅ A-pfelie広島 HP

✅ A-pfelie広島 facebook

✅ A-pfelie広島 Twitter

2. アンプティサッカー(AFC)について

アンプティサッカー(amputee soccer)とは、上肢または下肢に切断障害を持った人が対象のサッカーです。
下肢切断を持つ人はフィールドプレーヤー、上肢切断を持つ人はゴールキーパーとなります。日本では下肢の片麻痺を持つ人も選手として認められています。また、健常者も片足を使用しないことで一緒に参加することができます。
アンプティサッカーはロフストランド杖とボールがあればすぐ始めることができる競技であり、気軽に楽しむことができることも特徴です。

津川先生は、はじめてアンプティサッカーをしたとき「元々サッカーをしていたので簡単にできるだろう」と思っていたそうです。しかし、実際にプレーすると選手に圧倒され、悔しい、上手くなりたい。との思いからアンプティサッカーにのめり込んだそうです。

現在はチームの副代表・監督をされており、練習への参加(練習メニューを考えつつ、選手としても練習に参加)、体験会やイベント等への参加(小中学校での体験会など)、試合帯同、SNS管理といった役割をされています。

3. ウォーキングフットボール(WFC)について

ウォーキングフットボールとは、歩いて行うサッカーのことであり、2011年にイングランドで行われた55歳以上の高齢者の健康のためのサッカーが原点といわれています。
詳細なルールはこちらをご参照ください🙋‍♂️
✅ JFA(公益財団法人日本サッカー協会):ウォーキングフットボール

A-pfile広島では、「ダレデモウォーキングフットボール」というイベントをされており、以下の独自ルールのもとプレーされています。
・呼んで欲しい名前を自分で決める。
・その日の参加者全員でみんなが楽しめるようにルールを変更する。

この2番目のルールでは、
・目が見えづらい人がいる→音のなるボールを使う
・ボールにあまり触れず楽しくない人がいる→全員がボールを触らないけない
・ボールを蹴るまでに時間がかかる人がいる→ボールを持った人の周りは5秒間立ち止まる

などのルールを参加者みんなで考えてウォーキングフットボールを楽しまれています。

また、WFC設立の経緯や代表者の思いについては、
代表者が障がい者施設を訪れた際に、「サッカーは接触があるからやらせていない。」との施設の方針にモヤモヤを抱えていました。そこでウォーキングフットボールを知り、体験してみると「接触もなく、これなら誰でもできる」と感じ、WFCを設立することとなったそうです。
実際に、体験会はこれまでに36回実施されており、参加者も1〜84歳と年齢層も幅広く、「大人の学ぶ場」であるとともに子どもにとっても気軽に参加できる場になっています。

4. フレームフットボール(FFC)について

フレームフットボールとは、歩行器を使用して行うサッカーのことであり、2014年にイギリスで始まった種目です。
2022年に広島FFCが日本初のチームとして発足し、活動されています。
ここでは、参加者の声を紹介されていました。

◎FFCに参加して感じたこと、変わったことは?
・「障害があってもできるんだ」という成功体験を積むことができる。
・立位でサッカーができるとは思っていなかった。
・大人と子どもが関係なく楽しむことができる居場所になった。
・サッカーをきっかけに「できなかったことをもう少し頑張ってみよう」と思えるきっかけになった。

また、FFCに参加したことで、歩行器でサッカーをできることが分かり、自分で工夫しながら歩行器を操作することで歩行器の使用が上達し、兄と一緒にサッカーを楽しむことができるようになった女の子のエピソードが紹介されました。

5. 障がい者サッカーに関わって感じたことについて

最後に、津川先生やA-pfile広島の選手が障がい者サッカーに関わって感じたことを紹介していただきました。

・できないと思っていたことができると気づく。
・嫌なことにも取り組むきっかけになる。
・仲間が増える
・色々な人がいることを身をもって感じる
・その人の思う「障がい」の考えを受け止めて関わる
・障がい者は「手伝わないとできない立場」ではない。「人」として「人」と接することを心がけるようになった。

今回の講義を通して、「みんながどうやって楽しめるか」「やってみること」の大切さを改めて感じたとともにこのようなことを実践されているA-pfelie広島の皆さんがとてもかっこよく感じました。また、ルールを工夫することでみんなが参加できる障がい者サッカーの魅力を感じ、実際に私も参加してみたいと思いました🙃🔥

今回も多くの方に参加していただくことができました!
参加していただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました😆🙏

次回は3月24日(金)21:00〜
三谷良真先生・小柳翔太郎先生に
「小児リハビリテーションにおけるエビデンスに基づく意思決定モデル(READモデル)について」

をテーマに講義していただく予定です🙋‍♂️

広島県近辺で活動している方で興味を持たれた方は、是非とも参加していただければと思いますのでよろしくお願いいたします🥺🤲

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