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悩みを整理する方法

※使用している画像は自主製作品です。

日々、悩み事に我慢したり、もやもやしたり、考えが堂々巡りして悩み事がなかなか解決しない人も多いのではないでしょうか。

そんな悩み事を解決する方法として、最近「ゼロ秒思考」という本を読んで参考になったので、そのやり方をシェアさせていただこうと思います。

こちらは、赤羽雄二さんというマッキンゼーで業務整理や経営改革などのコンサルに取り組んだ方が、メモ書きを通じて日々の悩みを解決することや、深く考えるための方法論を示した本です。
そこで学んだ内容をこちらでシェアしていきます。

■「考える」ためのヒント

まず考えていることを紙に書き出すことの重要性について説明されていました。
自分の頭の中で考えていることでポジティブなことやネガティブなことも全部紙の上にとにかく書き出すことによって、考えていることが言語化できるので自分が何を考えているのかを自分で認識できるとのことでした。

こうやって自分の思考がしっかり紙の上で言語化できるようになると、あいまいに物事を伝えることが少なくなり、明確に何を言っているかがわかるようになるとのことでした。
また、思考自体も紙の上で深めていくことができるため、浅い思考や空回りの思考を避けることにもつながると学びました。

よくやってしまいがちなことに、「沈黙思考」いわゆる頭の中で考えて堂々巡りをしてしまったり、「話すだけ」いわゆる思いついたことをひとまず話してしまう人がいますが、その堂々巡りしている考えや、頭の中で浮かんだ考えをまずは紙の上で整理することによって、思考も深くなり、話す内容も明確になっていくとのことでした。

■人はゼロ秒で考えられる

時間をかければ考えが深まるとは限りません。
会議でも長時間かけた結果気分は上がるけどアクションが明確化されていないとか、個人タスクでもどうしようと悩んでいる間に時間が過ぎ去ってしまうことはよくあります。

逆にできる人、優れた経営者は即断即決する方が多い印象です。
こういう即断即決をするゼロ秒思考の能力を身に着けていく方法がメモ書きだと著者は言います。
メモを書くことで、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されやすくなるとのことです。
ここでは筆者のおすすめのメモのやり方や、メモの効能をシェアします。

【具体的なメモのやり方】

・A4用紙を横置きにする
・1件1ページ
・1ページに4~6行
・各行20~30字
・1ページを1分以内
・毎日10ページ書く

【メモ書きの効能】

●メモを書くと、頭が整理される
メモを書くことでなんとなく自分が考えていた「暗黙知」が、はっきりと形になる「形式知」になります。
自分の考えを可視化することで頭が整理されるのです。

●メモを書くと、自信が出てポジティブになる
課題を可視化することによって、何が重要なものかが明確にわかるので、とるに足らないことは気にならなくなり、重要なものへの取り掛かりが早くなったり、課題解決が早くなります。
その結果自信がつき、ポジティブになっていきます。

●メモを書くと、腹が立たなくなる
腹が立つ状況を書き出すことで、そのもやもやを誰に気にするでもなく吐き出すことができ、かつ客観的にその事象を見ることができます。
これにより、自分の落ち度や相手の言い分も見える部分もあり、腹が立たなくなっていきます。

●メモを書くと、急成長できる
メモを書くことで、自分の頭の中が整理できるので、常に人に対して自然体で接することができるようになります。
人は上司や部下、同僚との間で何かしらかストレスを感じていることが多かったりしますが、メモ書きで客観的にみることにより、上から目線になったり萎縮したりがなくなっていきます。

■ゼロ秒思考をつくるメモの書き方

●タイトルの書き方

タイトルはなんでもよく、頭に浮かんだまま躊躇せずに書くことが大事です。
似たようなタイトルを思いついた場合も、何度でも書いてよいとのことでした。
そうやって何度も書いていくうちに、十分に頭が整理され、メモに書く必要がなくなっていきます。

●本文の書き方

メモは、タイトル、4~6行の本文(各行20~30字)、日付のすべてを1分以内に書きます。
頭に浮かぶまま、余計なことを考えずに書きます。
1~2行しか出てこない人も、少しだけ頑張ればすぐ書けるようになるとのことでした。

各行が20~30字で記載するのが良いです。
短すぎると具体性に欠けるメモになってしまいます。
20~30字で記載すると、自分が考えていることが十分具体的に記載することができます。

また、頑張って4~6行書くのも大事です。
最初は書けなくても頑張って1ページ1分で書いているうちに上手に書けるようになる。
また6行までに収めることにより、重要なことにフォーカスを当てることができるようになっていきます。

書く順番も気にする必要はありません。
書いているうちにどんどんわかりやすい順序で書けるようになっていくとのことです。

ただし、メモのフォーマットは必ず守る必要があります。
このフォーマットは筆者が多数いろいろなやり方を試して行きついたフォーマットなのでこの通りやることが大事です。

あとは、思いついたことはとにかくなんでも書くことが大事です。
そして毎日10ページ書くのが大事になってきます。
1ページ1分で書くので、毎日10分程度しかかかりません。
これを思いついた瞬間に書くのが大事になってきます。

メモを1分で、どこでも書けるようにする工夫も紹介されています。

●メモ書きに最適なペンがある

PILOT VCORN 直液式水性ボールペンがおすすめされています。

●メモをどこでも書けるようにする

クリップボードなどに閉じて普段からメモを持ち歩くといつでもどこでも書くことができます。
狭いスペースではA4用紙を3つ折りにして持ち歩くと電車の中とかでもメモができます。

■メモを使いつくす

書いたメモで出てきた項目に対して、さらにメモを書くと考えの深堀ができます。
また、1つのテーマを多面的に書くことも思考を深めることに対して効果的です。
メモ書きが調子が良いときは納得するまで15~20ページ以上書くのもありとのことでした。
これによりもやもやを全て吐き出してしまうことが大事です。

企画書を作る時もメモ書きが有効であると書いてあります。
目次案や各章の内容をいったん思いつくだけ記載し、それをあとで机の上にまとめて並び替えるという方法です。
こうすれば時間も短く、一気に自分の頭の中のアイデアが外に出てきて、それを客観的に見て企画書を作り上げることができます。

■メモの整理・活用法

●クリアフォルダに分けて整理する

メモは書いたら、クリアフォルダに分けて整理するとのことでした。
5~10個程度のカテゴリーのラベルを書いて、A4のクリアフォルダに分けて整理すると良いとのことです。

筆者の場合は下記のカテゴリーに分けているとのことでした。
①将来ビジョン、やりたいこと
②人とのコミュニケーション
③チームマネジメント
④新しいアイデア
⑤考えたこと
⑥情報収集
⑦聞いた話
⑧ミーティング

いったんこのカテゴリーに分けてやってみて、やっていくうちに、カテゴリー名がフィットしなければ変更したり、一緒にした方がよいものがあれば合わせるし、分けた方が良いものがあれば分割するという方法がおすすめされています。

そして書き出したメモは貯めておき、3か月に一度フォルダを整理し、さっと眺めるとよいとのことでした。
これにより、自分の成長過程を確認できます。
きっと、あのころこんなこと考えていたんだ、こんなことで悩んでいたんだ、という気づきもあり、自分の成長を実感できるはずです。
また、さらに3か月後に6か月分のメモをざっと見返すことで、かなり頭の整理にもなると書かれています。

僕自身もこのゼロ秒思考で書かれているメモ書きを日々実践し、頭の整理をして、仕事の質を高めていきます。

吉村先外

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