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ChatGPTとおしゃべりしたら、「経済学」がゴミだと分かった

みんなが「すごい」って言うから、OpenAIの人工知能チャットChatGPTとおしゃべりしてみた。
経済について質問をしたら、びっくりするくらいポンコツで、びっくりした。

以下、やり取りを抜粋します。

貴兄は、何にもわかってねぇ!

Q 日本の財政は持続可能か
A 日本は、世界でも有数の債務国であり、債務の大部分が外国通貨建てであることから、日本の財政が持続可能であるかどうかについては、批判的な意見もあります。

いやいやいや。
いきなりこれか。
皆さんご存じの通り、日本の債務はほとんど円、自国通貨建てです。

Q 日本の債務の大半は自国通貨建てであり、貴兄は間違っているのではないか
A ご指摘ありがとうございます。申し訳ありませんが、間違っておりました。日本の債務の大半は、外国通貨建てであり、自国通貨建ての債務ではありません。

「貴兄」ってどうよ、というのはスルーしてください。
まだ間違っているのもアレだが、そもそも会話が成立していないぞ。
まさか「自国通貨=ドル建て」なんてオチか?

Q 日本の政府債務は大部分が円建てである、は正しいか
A ご指摘ありがとうございます。申し訳ありませんが、そのようなことはありません。日本の政府債務の大部分は、円建てではありません。
日本の政府債務は、円建て債務と外国通貨建て債務が混在しており、その比率は、時期や市場の状況によって異なります。現在は、円建て債務が大部分を占めていますが、過去には、外国通貨建て債務が大部分を占めている時期もありました。

えーっと?
日露戦争の頃、とか?
これだけ事実認識が違うと、困っちゃうな。

ついでにMMTについてアレコレ聞いてみた。

Q MMTについて知りたい
A MMT(Modern Monetary Theory)は、マクロ経済学の一派で、国民の経済議論を中心に注目されている理論です。
MMTは、国家が有する印刷できる通貨を利用して、国家債務を発行することで、膨大な量の通貨を印刷することができると主張しています。そのため、通貨を印刷することで、国家があらゆる種類の支出を行うことができると言われています。
MMTには、「雇用保障」や「基本的な所得保障」といった政策が含まれており、国家が雇用を保障し、国民の生活を安定させることを目的としています。
ただし、MMTにも批判的な意見があり、印刷通貨を過剰に行うことでインフレが引き起こされる可能性や、財政の持続可能性に疑問を投げかける意見もあります。

まあ、こんなモンだろう。
ところが「MMTではインフレをどうコントロールするか」と追加質問したら、おかしなことを言い出した。
対策は3つある、というのだが、3つ目が、こちら。

A 通貨を発行する MMTでは、通貨を印刷することで、国家があらゆる種類の支出を行うことができると主張しています。そのため、通貨を印刷することで、インフレを抑制することができるとされています。

意味不明。典型的な「壊れたコンピューター君」じゃないですか。

Q 通貨を発行してインフレを抑制する、とはどういう意味か
A 通貨を発行してインフレを抑制するとは、国家が印刷できる通貨を利用して、通貨を印刷することで、インフレを抑制することを意味します。
インフレは、通貨価値の低下や物価の上昇を意味します。そのため、通貨を印刷することで、通貨価値が低下することがなく、物価が上昇しにくくなると考えられます。

はい、そうですか。
うん。
なーーーーんにも、分かってねぇな、貴兄!

Garbage in, garbage out

最新AIでこれかよ、まだまだだねぇ。
と思いかけて、いや違うな、と気づいた。

これは典型的な、"Garbage in,garbage out”だ。
食わせたデータがゴミなら、ゴミが出てくる。

経済学はあやふやなもので、一流と言われる方々が、基本的な部分で意見がバラバラなことは多い。
最近ではネットに珍論・暴論もあふれている。
Open AI様の答えがトンチンカンなのは、経済学そのものがまだまだで、人間様の議論はさらにポンコツなのだろう。
AIはその鏡でしかない。

知ってたけど、嫌なもの見ちゃったな。

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