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「おカネの教室」韓国語版の面白すぎるローカライズ

ああ、やっと話せる……。
アホ投稿「『千の引き出し』もつ男」に書いたように、自慢話好きな私にとって、この1年、辛かった……。

「おカネの教室」の韓国語版、8月12日に発売

いやー、デビュー作にして自著の翻訳が出るなんて、想像もしてなかったですねぇ。
めでたい!

版元は、熊津シンクビッグ( Woongjin Thinkbig)。
韓国の出版事情には疎いのですが、出版含めた教育ビジネスの大手企業のようです。英語版ウェブサイト、イケてる……。

韓国語版はもうちょっとかわいいというか、親しみやすい感じなのですが、わたしハングル、チンプンカンプンなので、割愛します。英語は投資家向け、韓国語版はカスタマー向けなんでしょうかね。

ちなみに表紙はこんな感じ。

日本語版と同じ、ウルバノヴィチかなさんのイラストを使ってくれたのが嬉しいですねぇ。しかし、カイシュウさん、全部持ってってんじゃない。

頂戴した日本語資料によりますと、韓国語版のタイトルは、

「お金の教室―10代のための経済の物語」

だそうです。ええやん。
というか、これ、ビジネス書コーナーじゃなくて、教育書コーナーとかジュブナイル小説と一緒に書店に並ぶんじゃないだろうか。
いまだ続く「変な本だから並べる棚が決まらない問題」、図らずも壮大な社会実験が始まります!
日本全国の書店員さん!韓国で売れたら、そっちにも並べてください!

翻訳してくださったのはチョン・ギョンアさん。訳書リストを見てください。

『嫌われる勇気1、2』
『老いる勇気』
『いま世界の哲学者が考えていること』
『スティーブ・ジョブス 失敗を勝利に変える底力』
『学びを結果に変えるアウトプット大全』

自分の本のクオリティとかは置いておいて、もう勝ったような気分になっています。売れそうだなぁ…。

内容紹介がまた良いんですよ。

ようこそ、お金の教室へ
稼ぐ、盗む、もらう、借りる、増やす
お金を手に入れる最後の6番目の方法は?

中学2年生になった僕は、思いも寄らなかったそろばんサークルに否応なしに入ることになった。そこには体の大きな謎の外国人先生、町一番の金持ちの娘であり、成績はいつもトップクラスの美少女、いくら見ても平凡な少年である僕、3人だけだった。
曖昧な質問と困り果てた課題の洪水の中でどっちつかず気を抜けないなか、一つずつ明らかになる秘密、そして微妙に咲き始めてる中2のロマンス!
問題を一緒に解決していく過程で、これまで知らなかった社会ㆍ経済の構造と概念はもちろん、労働の価値、人間に対する尊重、家族の絆と大事な友情まで悟りながら成長していく、愉快な3人組の知的冒険。

いやー、分かってるなー。ほんとに売れそうな気がしてきた。

韓国語版で一番愉快なのは、3人組のニックネーム変更でして。

ローカライズは当然なのでプロにお任せしたわけですが、こんな感じに。

サッチョウさん = ジュン
ビャッコさん  = ミナ
カイシュウさん = ミスターゴールドマン

重要なので繰り返します。

カイシュウさん = ミスターゴールドマン

いやいやいやいや!
ゴールドマン・〇ックスを筆頭とするウォール街の強欲を忌み嫌うカイシュウさんに、このネーミング。
いいと思います!

思わず朝から変な画像作ってしまった。
重要なので繰り返します。

ウザい(笑)これは、売れそうだ!

ちなみに冒頭にサラッと「1年、辛かった」と書きましたが、翻訳のオファーがあったのは、発売から1カ月足らずの2018年4月だったんです。
しかも、3社から。
そこそこスタートダッシュは良かったですけど、Amazonランキングでトップ2に入ったり、トップ取ったりしたのはその数か月後なので、完全に青田買いですよねぇ。
韓国ではマンガ以外の日本の本もそこそこ人気コンテンツらしく、ウケそうな新刊の翻訳権を狙うハンターみたいなチームがいるようです。知らんけど。

いやー、嬉しいなー。実は韓国は行ったことないので、書店に並んだころに手書きポップ押し売り営業inソウルとか、敢行しちゃおうかなー。
これ以上のテキストはないから、ハングルも勉強しちゃおうかなー。

と朝から浮かれているわけですが、実は、まだ、言いたくてしょうがなくてウズウズしている案件がいくつかございまして……。
ひとまず、

祝・高井浩章 アジア進出第1弾!

ってことで、今日は1杯だけ、ビール飲んじゃおうかな…。
え?第1弾ってことは……あーウズウズする!
もうしばらくお待ちを(笑)

ちょっと真面目な話をすると。
発売のタイミングとしては、日韓関係が最悪で、逆風もあろうかと思います。
そんな政治のいざこざを乗り越えて、韓国の若い人たちに広く読んでもらいたいなぁ、と強く願う次第であります。

最後に、私には解読不能な画像を列挙しておきます。

うーん、めでたい!
韓流ドラマになって逆上陸、とかなってくんないかなぁ……。

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