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ヒーハー!夏の宵の衝撃

ちょっと前にロデオをみに行った。人生初。アメリカは都会から少し離れると砂漠や牧草地帯が広がっている。カウボーイハットやブーツを身につけた人も多く、日常生活に牧畜や農業の影響が色濃く残っているのを感じる。都会はそんなこともないのかもしれないが、私の住む地域ではそんな感じだ。ロデオの会場にはカウボーイ、カウガールファッションに身を包んだ人で賑わっていた。年齢性別は問わないが、人種は白人が圧倒的。カントリーミュージック然り、白人の文化という感じ。

日本にはカウボーイやカウガールに相当するものがないと思う。お米や野菜農家のファッションに身を包み、民謡を爆音で流しながら街をクルーズするような習慣も無いし、大漁旗を車に掲げて走り回ることもない、と思う。ワイルドでアウトロー的イメージがあるが、日本の暴走族のようなものとも、一般社会への浸透度を考えると、また違うと思う。なかなか興味深い。

一緒に見にいった友人は、子供の頃から毎年見にきているそう。友人の知り合い含め6人で見にいったが、やはりみんなロデオは見たことがあるらしい。いろんな競技があり、ルールを説明してくれてありがたかった。競技が進むにつれ、司会進行のMCが会場を煽る。観客の熱気も少しずづ暖まっていく。「会場の60代は叫んでー!」。観客「ヒーハー!」、てな具合で煽っていく。50代と来て、40代が回ってきた。なんとなく自分も「ヒーハー!」と叫んだら、隣席の知り合いが驚いていた。「え、40代なの?」とは言われなかったが、心の声が聞こえた。同時に、私も「え、キミもしかして年下?」と思った刹那、30代の番で「ヒーハー!」と叫んでいた。

アメリカにいると年齢序列の概念が日本と異なるため、自分や相手が何歳かという意識が薄くなる。±5歳くらいは同い年のような感覚かもしれない。年齢を聞く習慣自体あまりないが、あなた年下?と後で知り驚く場面は多々ある。経験的には見た目の年齢マイナス5歳から10歳くらいのパターンはあるあるかも。言い過ぎかな?けど、世代、人種関係なく付き合ってくれてありがたい限りだ。とはいえその知人は、しっかりとした雰囲気や安定感から若く見える50代もあり得ると踏んでいたので、30代と知った時は衝撃だった。私も貫禄がほしいな。ロデオもなかなか見応えがあったが、一番の衝撃だった。ヒーハー!


夕暮れ時、出番を待つカウボーイズ&ガールズ。

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