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むかしむかしお爺さんはラップからおにぎりを出して食べました。


「縄跳びしてる時ほっぺが揺れるのが気になるんだよね」
宿題をしながらふとそう言った一年生の娘。

大爆笑。

たしかに揺れそうなふわふわの丸いほっぺ。
自分にもそんな時期があったんだろうか。

そして今朝も。

「昔はラップがないから葉っぱとかにおにぎり包んでたんだよ」
朝ごはんを食べながら一言。
絵本や昔話に出てくる光景と今自分が生きている世界の違いを見つけたんだろう。
「そうだね」と夫。
「むかしむかしお爺さんは山でラップからおにぎりを取り出して食べました…って?笑!」
笑い合う夫と娘。

なかなかの幸せな光景。

最近はいろんな趣旨の本が出ているので、昔話の別バージョンとか続編を書いたものや、
昔話を題材に裁判をする子供向けのテレビ番組なども観たことがあります。
想像力と疑似体験をフルに使うことはとても大事です。

「相手の立場に立つ」のは、言葉で言うよりはるかに難しいことです。
自分が体験したことでないと、それは想像の域を出ることはなく、また、そもそも一人一人の考え方や価値観、捉え方や感じ方が違う中で全く同じ体験をするというのは不可能に近いですよね。

『他人のかばんの重さは持ってみなければ分からない』
という言葉があります。

自分の立場で他人のかばんを持ってみた場合と、その人の立場でその人のかばんを持ってみた場合とでは重さが全く違う場合もあるはずです。
だから、「想像の域を出ない」のでしょうね。
とても深い言葉です。
こういうことを考えたり感じたりするのが好きな方へ、今日のお薦めの一冊です。

『直観を磨く 深く考える七つの技法』
著者 田坂広志
発行 株式会社 講談社

辞書より。
「直感」感覚のみで湧いてきたもの
「直観」思考や経験を基盤として根拠のあるもの

ナポレオンは、戦略を立てずに勝ち続けたが、唯一戦略を立てた戦いで負けたと聞いたことがあります。

この本、たくさんの人に読んでほしいのに、この本を読んだ後で私がここで分かりやすく説明するほどの実力はもちろんありません笑

自分の最大限の力を発揮し、さらに人間性を深めるにはという疑問やもどかしさなどをお持ちの社会人の方、学生さん、ぜひぜひ読んでみてください。




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