昼下がり こぶた

チワワ1匹、夫1人。ゆるミニマリストを目指しながら、減らない物たちと東京都内で3人暮ら…

昼下がり こぶた

チワワ1匹、夫1人。ゆるミニマリストを目指しながら、減らない物たちと東京都内で3人暮らし。 コーヒーを飲んでゆっくり過ごすために生きている。カフェラテよりソイラテ派。

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和風だしカレーで先輩を落とした話

企業努力が進んだカレールーは、誰が作ってもそれなりの味になる。カレールー自体の配合が完璧すぎて、下手に隠し味を入れるとバランスが崩れてしまうほど完成度が高いらしい。 大学生で初めて一人暮らしを始めた私も、カレールーに絶大な信頼を寄せていた。学部の友達何人かと家で勉強する時も、誰が言わずともお昼はカレーを作ると決定していた。そもそもちゃらんぽらん大学生の我々に、料理のレパートリーがあるはずもない。野菜炒め、チャーハン、カレー……壊滅的なレパートリーの中、みんなで食べるならやっ

    • なんで営業やってるの?

      これは、営業職で疲弊しきった夫と、営業が嫌すぎて退職しかけた妻による、「営業とは何なのか」を探し求めた7日間の記録である。 はじまりは一本の電話 営業職の夫は、プラットフォームサービスへ掲載する加盟店の契約をとるのが仕事だ。「食べログ」の掲載店舗の契約をとってくるようなイメージだ。基本業務はテレアポ。業務の9割は電話をかけることと言っても過言ではなく、常に誰かと電話している。夫と私は同じ会社の同じフロアで働いているため、くる日もくる日もテレアポする夫は、はたから見ても大変

      • 3日坊主なんてやめて、180日坊主になろう。

        日記にどうしようもない憧れがある。 まず、日記帳自体素敵なデザインのものが多いし、普通のノートとは一線を画す存在感を放っている。幼少期に見ていた「とっとこハム太郎」のロコちゃんは毎晩日記をつけていたし、少女漫画の素敵な女の子は、みんな日記帳を持っていた。 日記帳に書くだけで、退屈で平凡な日常も鮮やかに感じられる。そもそも、寝る前にあたたかい飲み物と一緒に日記を書く、という時間そのものが魅力的だ。1日1日を丁寧に過ごしてる感じがするし、自分を大切にしているような気がする。

        • やりたいことが見つからなかった私へ

          お元気にしていますか? 今はちょうど、就活でいろいろな企業の説明会に行ったりエントリーシートを作ったりで忙しい時期でしょうか。エントリーシートはいつも「ああ」とか「うう」とかうめきながら作っていましたね。 就活中のあなたは、自己分析をしてもやりたいことがわからなくて、途方に暮れているんじゃないでしょうか。仕事がどんなものかもわからないのに、将来の夢とかやりたいこととか言われても、わかりませんよね。というか、やりたいことなんて無いですよね。面談のたび就職エージェントに「やり

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        和風だしカレーで先輩を落とした話

          どうして自分の評価を下げることばかり言ってしまうのか。

          自分で自分の評価を下げてしまう人がいる。 「私なんて大したことないです…!」といった謙虚でいじらしいものとは違い、いらぬ発言で自分の評価を下げてしまう人のことだ。評価の下げ方は十人十色で、セクハラ・モラハラタイプから、人の心がないサイコパスタイプ、マナーや敬語がなっていない無礼者タイプまで、周りをドン引きさせることにおいて右に出る者はいない。 私のことである。 先日会社で行った新入社員Mさんの歓迎会で、私はまんまと自分の評価を下げてしまった。 Mさんは、新卒で入社した

          どうして自分の評価を下げることばかり言ってしまうのか。

          「結婚して何か変わった?」に対する1年後の私の答え

          2022年に結婚してから、1年と少したった。だけど、このたった1年の中で、「結婚して何か変わったか」という質問を数え切れないほどされた。 質問するのは、みな私より年下の未婚男女。今現在パートナーがいるため、結婚に踏み切った身近な人の意見を聞きたいという思いをひしひし感じた。 私の場合、大きな変化といえば苗字が変わったことや、夫側の家族との付き合いが増えたことくらいだろうか。あと、家が買いやすくなったこともある。結婚したことで2人で組むタイプのローンが利用できるようになり、

          「結婚して何か変わった?」に対する1年後の私の答え

          昇進しないなんて、もったいないよ

          友達何人かと遊ぶ時、どこに行こうか、何を食べようか、多かれ少なかれ話し合いが発生する。こういう場面で、私は自分の希望を必ず言うタイプだ。「ここ行ってみたい」「このお店おいしそう」など、自分の意見を言わずにはいられない。 たとえ行きたいところがなかったとしても、誰かが出した提案が微妙だなと思った時は、「混んでそうだからこっちの方がいいんじゃない」など、代替案を携えて自分の希望を伝えた。 だが、あの手この手で希望を伝えても、自分の意見が全く反映されないことも少なくなかった。発

          昇進しないなんて、もったいないよ

          図書館と私のドキドキの2週間

          エッセイを毎日執筆するようになる少し前、私は図書館に週5日通っていた。 会社近くに図書館があることを知った私は、ここぞとばかりに通った。以前のエッセイでは週1日通っていると書いたが、実際は週4日〜5日は通っていた。 だが、毎日少しづつエッセイを書くうちに、本を読む時間よりもエッセイを書く時間の方が多くなっていった。図書館に週5日通っていたのも、ある意味エッセイを書かないための言い訳だったのだ。本を読まなくちゃいけないから、エッセイを書く時間がない。そんな風に、本を読む時間

          図書館と私のドキドキの2週間

          私の「書く意識」を変えたひと

          noteを去年始めた時、毎日エッセイを書くつもりなんてさらさらなかった。毎日書くと1本1本の内容が薄くなりそうだし、書くことを義務化すると楽しくなそうだと思っていたからだ。そもそも趣味なのだから、書きたい気分の時に書けばいい。 そんな私は今、毎日エッセイを書いている。毎日投稿はしていないものの、執筆自体は毎日続けている。noteを始めたばかりの頃は、書きたい内容が思いついた時に一気に書き上げていたので、以前の執筆スタイルから大きく変わった。 noteに投稿する内に書きたい

          私の「書く意識」を変えたひと

          noteで創作スキルが底上げされる話。

          noteを始めて、書くことが習慣化した人は多いと思う。 私も、本数を重ねるごとに書くコツを掴んできて、週1日投稿から週3〜4日投稿できるまでになった。noteを始める前と比べて、書くペースは格段に上がっていると思う。それだけでも、noteを始めた恩恵は十分に受けている。 だが、noteで書くことには、習慣化よりももっと大きなメリットがあると思っている。 ほかの人の視点・切り口を学べる noteでは、定期的にコンテストやコラボ企画が開催されている。どちらも、1つのお題に

          noteで創作スキルが底上げされる話。

          自分の人生をかけて、相手の人生に向き合う。

          「引き止められたのかな」 最終出社日、頭を下げながらオフィスを出ていく宮本を見届け、同期の伊藤がぽつりとこぼした。 新卒の宮本が入社してからの2年間、伊藤と私はずっと近くで彼女の活躍を見てきた。宮本は入社当時からトップクラスに優秀で人あたりが良く、間違いなく会社の次世代を担う存在だった。でも、たった2年で辞めてしまった。 数ヶ月前、「やりたいことが見つかって転職を考えている」と相談を受けた伊藤と私。2人とも、宮本にやりたいことが見つかって嬉しかったから、引き止めるよりも

          自分の人生をかけて、相手の人生に向き合う。

          家族がいない時こそ、自分のために料理したい。

          家族がいる時はご飯を作るけど、1人だったら作らない。自分のためだけにご飯を作るのは面倒だし、コンビニかチェーン店の牛丼で済ませちゃっても全然いい。こういう人は多いんじゃないかと思う。私もそうだった。 だけどここ最近、1人の時こそ料理をしたいと思うようになってきた。家族が飲み会や予定があって晩ご飯がいらないとわかると、「何を作ろうかな!」とテンションが上がっている自分がいる。家族がいる日といない日で何が違うのか、私が考える「家族がいない日に料理したい理由」をしばし紹介させてほ

          家族がいない時こそ、自分のために料理したい。

          社会人3年目の後輩が、仕事をやめた。

          後輩が仕事を辞めた。転職ではなく、退職した。 入社から3年間一緒に働いていたのに、辞めるほどつらかった彼女に、退職直前まで私は気づかぬままだった。          *** 徳永さんは、新卒入社した私の後輩だ。OJT研修の時からずっと見てきた後輩の1人で、研修の時から真面目すぎるほど真面目だった。大学時代に小説を書くなどWebメディアへの適性も高く、「絶対徳永さんメディア部署に欲しいです!」と人事に猛プッシュした。 その甲斐あってかWebメディアの部署に配属された彼女

          社会人3年目の後輩が、仕事をやめた。

          黒髪と茶髪、どっちが大人っぽく見える?

          染めるべきか、染めざるべきか。 大学生になって軽音サークルに入った私は、周りが茶髪や金髪になっていくのを見て思った。 高校時代ろくに彼氏も作らず勉強ばかりしていた私は、もちろん髪を染めたことなんてない。周りの友人も姉もみんな黒髪だったので、染める・染めないという選択肢を考えたことすらなかった。 だが、バンドマンたるもの染めておいた方がいいのではないか、という偏った思考のもと、染めるかどうか悩んでいた。気になるなら一度染めてみればいいものの、私を悩ませていたのは「黒髪と茶

          黒髪と茶髪、どっちが大人っぽく見える?

          話にオチなんて、いらない。

          先日、会社の後輩K君と夫と私の3人で飲みに行った時の話である。K君と行った居酒屋でご飯がおいしくなくて絶望した時の話はこちら。 K君がマッチングアプリを辞めてしまったという話から、なぜアプリで彼女ができなかったのか原因究明する流れになった。マッチングした相手とは初回デートでランチをして2回目に誘うも、その後連絡が途絶える女の子が続出し、辞めてしまったのだという。 K君は見た目が悪いわけでは全くなく、清潔感があって賢そうな理系イケメンである。高校時代は甲子園常連校で野球漬け

          話にオチなんて、いらない。

          舌が肥えると幸せが減る?

          去年は結婚し、今年は家を買い、いよいよ大人になってきた感がすごい。 残高が足りなくてクレカの支払いが遅れたり、仕事に行きたくなさすぎて当日欠勤したり、親に図書館の督促状を部屋の扉に貼られたり、姉にお金を借りたり...数年前までぜんっぜん大人じゃなかった。 こんな私でも、結婚や住宅購入以外に「大人になったこと」を実感することがある。 先日、遅くまで残業していた後輩のK君と、同じく残業していた夫と私の3人で飲みに行った。金曜の夜だからいつもの居酒屋は満席で、むかーし夫と2人

          舌が肥えると幸せが減る?