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「結婚して何か変わった?」に対する1年後の私の答え

2022年に結婚してから、1年と少したった。だけど、このたった1年の中で、「結婚して何か変わったか」という質問を数え切れないほどされた。

質問するのは、みな私より年下の未婚男女。今現在パートナーがいるため、結婚に踏み切った身近な人の意見を聞きたいという思いをひしひし感じた。

私の場合、大きな変化といえば苗字が変わったことや、夫側の家族との付き合いが増えたことくらいだろうか。あと、家が買いやすくなったこともある。結婚したことで2人で組むタイプのローンが利用できるようになり、未婚の時よりも審査諸々がとてもスムーズになった。

おそらくこれらは、「結婚して何か変わったか」を聞きたい人たちの欲しい答えではないと思う。聞きたいのは、「結婚して2人の間にこんな良い変化(もしくは悪い変化)があった」というものだろう。この点について、おそらく私たち夫婦は全くと言っていいほど変わっていない。これはもしかしたら、幸運なことなのかもしれない。結婚した途端、手のひらを返すように態度が変わる人もいる中、結婚前後で変わらぬ生活を続けられているのは幸せなことだ。

でも、本来であれば、結婚しても何も変わらないことが当たり前なのではないかと思う。法律的に公式なパートナーになるだけであって、結婚が2人の何かを変えることは本来ないはずだ。「結婚して何か変わったか」という質問をされるたび、私は友人のMさんが「結婚願望がある人は結婚に夢を見ている」と言っていたことを思い出す。

友人Mさんの周りには、「早く結婚したい」と言っている女友達が何人もいるのだそうだ。だがよくよく話を聞いてみると、結婚することで人生が変わったり、結婚すれば幸せになれる、といった風に考えているようなのだ。それでMさんは、「結婚願望がある人は結婚に夢を見ている」と考えた。私もMさんの考えには、共感するところがある。

「今のパートナーと結婚したい」ならわかるけど、パートナーがいないのに「早く結婚したい」という言葉には違和感を感じる。パートナーと共にいるための選択肢の1つが結婚なのだから、パートナーとの関係性や考え方によっては、結婚が最善でないことだってある。

それに、結婚前に幸せでないカップルが結婚しても、幸せになることは難しい。結婚が2人の関係を良好にしてくれることはないし、結婚するだけで幸せになるなんてことは、あんまりないんじゃないかと思っている。というか、ないと思う。

こんなに結婚に夢を持っていないのに、なぜ結婚したのか。それは、私も夫も生涯一緒にいることを望んでいたし、世間的にも結婚した方が都合が良いことの方が多かったからだ。夢のない話だけど、お互いの家族に説明する時だって家を買う時だって、結婚していた方が都合が良いことはたくさんあった。だけど、私自身は結婚しなくたって今の夫と一緒にいることを選ぶし、結婚してもしなくても2人の関係は何も変わらないと思っている。

だから、「結婚して何か変わった?」に対する私の答えは、「周りの環境は変わったけど、2人の関係は変わらない」である。

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