失敗を感じさせないほど堂々とする
かっこいいパフォーマンスを見た
私は趣味でドラムをやります。
先日、仲間内で演奏を発表しあう機会がありました。ほかの参加者の方々の演奏を聴いたのですが、その中で、特に印象に残ったパフォーマンスを披露してくださった方がいらっしゃいました。
その方は、NirvanaのSmells like Teen Spiritという曲を演奏されていました。
Nirvanaの代表曲です。非常にかっこいい曲です。
その方は演奏の途中で、ミスをしてしまいました。リズムが途中で大きくずれてしまったのです。
ですが、印象に残ったのは、大きなミスをしたからではありません。その方の演奏が、非常にかっこよかったからです。ミスを含めて、非常にかっこよかったのです。
その方は、ミスをミスだと感じさせないほどに堂々としていらっしゃいました。明らかにリズムがずれていたはずなのに、「俺のほうがあってるけど何か?」みたいな顔して演奏を続けていらっしゃいました。ミスしたあとなのに、ビビるどころかド派手に演奏されるものですから、逆に私が、あれ?Smells like Teen Spiritってこんな曲だったかな?と錯覚してしまうほどに、堂々としていました。
演奏が終わったあと、その場の誰もが途中のミスなんて忘れていました。その堂々たる演奏に、その場の全員が心からの拍手を送っていました。最後までよく頑張ったね、という類の拍手ではなく、あなたの演奏は本当に素晴らしかったという拍手でした。
もしミスした時点で演奏を中断していたら、次こそミスしないようにと音量を小さくしていたら、あのような賞賛は送られなかったでしょう。途中で失敗しましたが、最終的には成功を収めました。
ドラムはミスが目立ちやすい
ドラムの演奏はミスが目立ちやすいです。
何といってもドラムは出す音が大きい。上手なドラマーの方は脱力がうまいので、あまり力を込めてたたいているように見えない場合がありますが、実際は見かけより力強く叩いています。変なところをたたいたり、逆に空振りしたりすると、すぐにバレます。
また、音階のずれより、リズムのずれは目立ちやすいです。ボーカルの音程がある程度ずれていたとしてもそこまで気になりませんが、ドラムがずれていると、かなり不快な感じになってしまいます。
ですが、ミスしないように、ミスしないようにと思って叩くと、音がどんどん小さくなって、こじんまりとした演奏になってしまいます。
ドラムにはミスはしたくないけど、ミスを恐れすぎると演奏に自信がないように聞こえてしまうというジレンマがあります。ちなみに私は完全に後者で、意識しないと音が小さくなってしまいがちです。
しかし、その方は違いました。大きなミスをしてもやけくそにならず、ミスにおびえることもなく見事に叩き切りました。
堂々としていれば、かえってミスは目立たない
失敗したとしても、失敗を悟らせないほどに堂々としていれば、失敗は目立ちません。全体の完成度が上がり、最終的な成功に近づけます。
私も、スキが0の記事があっても、逆に堂々と残したいと思います。
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