習慣とは99%の努力

エジソンの名言「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」。

「99%が努力だよ、ひらめきはたった1%だよ」という意味ではなく、「1%のひらめきがなければ99%の努力が無駄になるよ」という意味らしいですね。

天才たちの日課

先日、『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』という本を読んだんですよ。

古今東西、さまざまな分野の天才たちの習慣に着目して、それを集めて紹介している本です。

朝は何時に起きて、何を飲み、何時から仕事を始めるか。

昼は何時間休憩を取り、休憩時間は何をするか。

夜は何時に寝るか。

散歩は何時間するか。

そういうことがひたすら書かれています。

私はベートーヴェンや村上春樹など、自分が知っている作家のページから読み始めると、楽しく読み進められるのでお勧めです。

本書によると、多くの天才たちがそのクリエイティビティを発揮するために、不規則な生活や刺激的な体験より、毎日の習慣を大切にしていたようです。


天才たちは習慣を選んだ

この本を読んで、エジソンの名言「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」をこのように解釈することもできるんじゃないか、と思ったんです。

1%のひらめきを生かすのは99%の努力だ。

天才たちは1%のひらめきに99%の努力をかけ、わずか1%から素晴らしいクリエイティブを生んでいるのかもしれない。

古今東西の天才たちは、1%のひらめきがあることは前提として、その上でひらめきを生かすための努力が大事なんだと考えていたのではないでしょうか。

例えば技術。最初から技術を持って生まれてくる人間はいない。どんな天才でも後天的に身に着けたはずです。しかしすぐに身につくわけではない。

そこで習慣なんです。毎日やることで、技術を積み重ねていく。1%のひらめきを積み重ねた技術で膨らませて、傑作を生み出していった。ひらめきよりも、毎日の習慣によって技術を積み重ねることが重要だと考えたから、規則正しい生活を送っていたのではないでしょうか。

習慣にすることでひらめきに備えるという意味もあるかもしれません。ひらめきがあったときに、いつでも高いレベルで創作できるように。普段から技術を磨いておく。たとえベンチスタートだったとしても、試合に出たらいつでも点とれるるように準備しておくみたいな。

もちろん、すべての天才がそうだとは言えません。しかし少なくとも、習慣を大切にしていた天才たちはそのように考えていたんだと思います。


私は1%のひらめきを持っているか

私は天才でもなんでもありません。しかし文章を書いていると、習慣の力を実感します。

私の中にも、小さなひらめきがあります。とても小さい。もしかしたら誰でも知っているようなことかもしれないけれど、書いてみたら少し面白いんじゃないかなってくらいの、ほんの小さなアイデアです。

でも書いていくうちに、これ全然面白くないなって気づくんです。

ほかに同じようなことを書いた文章はたくさんある。しかも、私の文章よりはるかに素晴らしい出来なんです。

自分の文章力の足りなさに歯がゆい思いがします。

私のひらめきが大したことないのかもしれません。

しかし、まだわかりません。

もしかしたら、私は1%のひらめきを持っているのかもしれません。

しかし、それを生かす技術がない。まだ技術の積み重ねが浅い。99%どころか0.5%くらいの努力です。まだ始まったばかりです。

私も偉大な先人に倣い、習慣を大切にしようと思います。

毎日文章を書いて技術を磨き、自分の中の小さなひらめきを上手に表現できるようになりたいですね。

そして、いつか1%のひらめきに出会ったときに備えて、いつでも才能を発揮できいるように、文章を書く習慣をつくりたいですね。



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