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この世で一番の奇跡は何?と聞かれたら何を思い浮かべるでしょうか・・

一冊の本が「この世で一番の奇跡」を教えてくれようとしています。

私は本を手に取り、表紙を開ける前に
「私が想像する、この世で一番の奇跡とは何だろう?」
と一拍おいて考えてみました。

「人と人の出会いかな~?
だって、世界の人口は今や約77億人だよ!
その中で偶然出会うなんて、すごい奇跡だと思うな~」
(*´ω`)

少し荘厳さのにじみ出る書籍のタイトルを前に、表紙を開くまでの時間を楽しんでみました。


『この世で一番の奇跡』 オグ・マンディーノ著


ベストセラー作家でもあり出版社の代表でもある主人公オグ・マンディーノが、大雪の日にひとりの老人サイモンと出会うところから物語は始まります。

年老いたサイモンは、オグを自分のアパートに招待します。
サイモンの古く手狭な自宅には、聖書や古典が何百冊も並んでいました。


「長年古本屋に通い詰めて集めたものです。
これらの本は独自の方法で、”この世で一番の奇跡”のある面を扱い説明をしているのです。”神の手”のかかった本と呼んでいます。」サイモン



私たちが触れることのできる有名な音楽や美術・文学などは、素晴らしいアーティストの才能が表現されたものだと思います。

作品の評価者は、このような作品を”神の手”がかかったものだと評することもあるでしょう。

しかし、時空を超えた素晴らしい作品のつくり手だけが”神の手”にかかったものではないはずです。

市井の私たちが生み出す作品や結果も、自分の意志やミッションを真摯に捉えて表現(体現)したものは、”その人”だから生み出せた唯一でかけがえのないものなのだと、この物語は優しく教えてくれました。



サイモン老人は自分の仕事について、「ラグピッカー(廃品回収)」だと自己紹介しますが、壊れたものを探しているわけではないのです。

「わしが探しているのは、廃品になった人間を探しているのです。
他人だけではなく、自分自身にさえ捨てられてしまった人間、
偉大な可能性を持っているにもかかわらず、自分を愛する心を失い、よりよい人生を求めようとしなくなった人たちのことです。

そういう人を見つけたら、新たな希望と目的意識をあたえて、生きながら死んだ状態から蘇るのを手伝うのです。」


この物語の最後には、幸福と成功の4つの法則として次の言葉を残しています。


・自分の恵みに感謝しなさい

・自分のかけがえのなさを主張しなさい

・自分の枠を超えなさい

・選ぶ力を賢く用いなさい



例えば・・
自分の作品が良い評価を得た。
仕事で結果が出た。
成功を手に入れたように感じる。

そうすると・・
「この結果は、自分の努力でやり遂げたんだ!」
と思いたくなります。

自分の努力を自己評価する時間も大切だと思います。


しかし、「自分がこの世で唯一無二の存在である」と捉えられたときには、自分の成果について「”神の手”で選ばれた」と直感し、自分に与えられたミッションが達成できたことを感謝の念と共に感じることもあるのではないかと思いました。


成功や目的を探しに行くことばかりに奔走するのではなく、自分のミッションを自然に理解できる懐(ふところ)を用意できる人間になりたいと感じました。
(*´ω`)



オグ・マンディーノさんの著書で一番有名な本はこちらです。
内容を「古い」と捉えるか「不変的」と捉えるかは読んだ方それぞれかもしれません。
(^-^)






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