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がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻 を今年中にどうしても見たかった話。


どうも全中華!

がんばれいわ!!ロボコン ウララ〜!恋する汁なしタンタンメン!!の巻をようやく見ました、という思いを伝えたくて久々にnoteを開きました。

そもそもこの映画は今年の7月に公開された映画でしたが、昨今のコロナ禍の中、興味はあったものの劇場まで足を運ぶことを躊躇ってしまい、結局見られないままになってしまっていました。
けれどやっぱり見たい。
今年はコロナの影響で映画を観に行く機会がぐんと減ってしまった。
だからこそ動画配信サービスで見られる映画は積極的に見ていこう!
そう思い立ち、アマゾンプライムビデオで配信されているのを見つけすぐにレンタルしてしまいました。

以下、感想ネタバレ含みます。

ロボコン映画見た、という経緯を長々書きましたが、この僕の文章の、前置きの、なんと無意味なことか。
世はもっと無秩序で不条理で説明など不要。
ロボコン映画は僕にそんなことを教えてくれた作品です。
ツィッターの感想を漁ると「狂気」「高熱が出たときに見る夢」「見る電子ドラッグ」とまで言われているこの作品ですが、この感想の理由は「一切の無駄な説明を省いた」「徹底した不条理劇」にあると思うのです。

作品の主人公ロボコン、まずこの存在からして説明はありません。
本来ならお手伝いロボットの学校に通うまだ半人前のロボット、みたいな設定を物語冒頭で紹介するところですが、今作においてロボコンは空から突然降ってきます。
作品の舞台となる中華料理屋・全中華の屋根を突き破っての着地から物語は動き始めます。ロボットが着地して物語が動き出すところなんかはアイアンマンと一緒ですね。つまりロボコンはアイアンマンの新作とも言えるのです、全中華。


そもそもこの中華料理屋「全中華」、料理人がヘドバンしながらチャーハン炒めてたりするヤバイ店なのですがそこら辺も物語的にはスルーです。

話はロボコンがこの全中華でお手伝いがしたい~と申し出るという流れなのですが、ロボコンが岡持ちに入れた担担麺をぶん回したところ遠心力で汁気が飛んで汁なし担担麺になってしまった、という展開から物語が加速します。というか、この物語は冒頭からトップスピードでもう誰もついてこさせないみたいな気概があるので、物語が加速するみたいなワードはもはやナンセンスなのかもしれません。

・汁なし担担麺が意思を持って話し始める。
・ロボコンが汁なし担担麺にパパと呼ばれる。
・汁なし担担麺の具であるチンゲン菜で乳を吸われそうになる。
・夢を盗んだり盗まれたりする。
・世界征服。
・全中華の中華料理たちも意思を持ち動き出す。
・車椅子の老婆も立ち上がる。
・全中華ばんざい。
・そもそも担担麺を振り回してはいけない。


といった内容のことが上映時間23分の中に詰まっています。
うん…?23分?短いな…。
と思った人にこそ是非見てほしい。
こんな濃厚特大不条理詰め合わせみたいな映像、23分以上見たら脳が焼ききれます。
人は与えられた情報をなんとか脳で処理しようと試みます。が、今作においてはその人間の習性は仇となり結果として超集中と超疲労を同時に起こしたみたいな異常な精神状態となるのです。見るドラッグ、あながち間違いじゃないかも。


僕にとってこの映画、不条理を愛でられる心をまだ自分が持っていてよかった。それは精神の余裕である証拠。ということを確認させてくれる非常に素晴らしい映画でした。
あと明るい!
明るい作品とは良いものだ。

なにかと暗いニュースが多い今年。そんな今年のうちにこの映画を見ることが出来てよかったと心から思うと同時に、お正月のお暇な時間があれば是非どうぞとオススメしたい作品です。


全中華ばんざい。

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