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変じゃない、違うんだ

あなたはいま何才ですか?

私たちはいろんな状況でこの世に生まれてきます。

「銀のスプーンをくわえて生まれてきた(Born with a silver spoon in one's mouth)」と言われるくらい裕福な家庭に生まれる人もいれば、生まれた瞬間に天涯孤独になってしまう人もいます。体の特徴として男性の人も女性の人もそのいずれでもない人もます。心と体の性別が一致する人も一致しない人もいます。年齢を重ねた人もそうでない人もいます。

世の中のほとんどは、右か左かなんてはっきりしていない事の方が圧倒的に多いはずです。でも、私たちは、物事をグラデーションでとらえる事なく、私たちの中の「あたりまえ」を基準も言葉を発してしまうのです。

若い頃、憧れと興味の入り交じった感情で多様な文化の尊重を標榜(ひょうぼう)するに渡った事があります。

初日の研修で、つたない英語で私は、ある事を「変だ」と言いました。考える事もなく発した言葉です。悪気なんて当然ありませんでした。いま考えてみれば、当時の「自分」の常識にからかけ離れていて、変だと思ったということなのでしょう。

すると、講師は真顔で

Don't say "strange," say "different." (「変」じゃない、「違う」と言うんだ)

そうたしなめられたのでした。

いまでも決してできているとは思いませんし、意識しないで不用意な発言をしているかもしれません。でも、私たちそれぞれが多様な価値観と距離の取り方を学べれば、みんなが少しだけハッピーになれる気がするのです。

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