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自治体経営・広報の成功と失敗 12の真実~編集者を募集

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記事一覧

『こうして社員は、やる気を失っていく』のタイトル勝ちヒットを参考に『こうして国民は政治の関心を失っていく』

『こうして社員は、やる気を失っていく』という本が売れています。
ヒット理由は、ネーミングの巧さ(タイトル勝ち)、ですね。

 本書の内容は、鋭く正しい。だが、他者が主張済みの内容が多く、斬新さは乏しい。それで売れる理由は、やはり「ネーミングが斬新、うまい」。

例を挙げます。改革・挑戦など斬新で格好いいキャッチフレーズを掲げるが、いざ社員が改革・挑戦を実践しようとすると、上司・会社は足を引っ張る。

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9月は株価が暴落アノマリーだが、菅総理の退陣で株価が暴騰vs安倍総理の退陣時は暴落~総理は誰でも日本は変わらない

9月は株価が暴落するというアノマリーがあります。その背景は9月にテロ・戦争、経済危機、災害が起きるから。例を挙げます(カッコ内は年度)。

911テロ(2001)、リーマンショック(2008)、ギリシャ危機(2011)、中国危機(2015)、北朝鮮の核実験(2017等:北朝鮮は9月9日が建国記念日で、2017年に限らず9月上旬に暴れる年が多い)

 今年もアフガニスタン問題など「9月は株価が暴落ア

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「天下り官僚を雇用しないと、認可を貰えない、創造性・自由を発揮できない」天下りの弊害は、教育・人の劣化

 天下りの仕組みと弊害を、内田樹著『コモンの再生』からの引用で問題提起します。同書129頁「小学1年生の道徳の教科書検定」は、日本の教育劣化を象徴する話で、悲しくなります。

 小学1年生の道徳教科書に「パン屋」が出てくるのを役所から「我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ内容になっていない」と意見が付き、教科書会社が「パン屋」を「和菓子屋」に変えたら検定を通ったということで問題になりました

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公務員と議員の(給与・人数を削減する)リストラを行う方法~政治家が首を覚悟して、ムダな支出・既得権を切る

明日7月4日は都議選。 よい政治家を選ぶ基準と、公務員と議員の
(給与・人数を削減する)リストラを行う方法 を話します。

ムダな支出・既得権は票田。よい政治家はコレを切る
よい政治家は、首を覚悟して、ムダな支出・既得権を切ると公約できる。
ムダな支出・既得権は票田だから、首を覚悟しないと公約できません。

ダメな政治家はこの逆。自分が政治家になることが目的だから「票田である
ムダな支出・既得権を

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千葉市役所の「連絡はメールかチャット(電話禁止令)」政策が高評価な理由~電話は日本の生産性が低い元凶

電話禁止令が日本の生産性を高める
千葉市役所は3月22日、職員に「連絡は原則メールかチャットで(電話禁止令)」通知を発出。この「電話禁止令」政策は、日本の生産性を高める、という観点から話題です。

 注目すべきは、通知を発出した千葉市CIO補佐監による次の発言です。
「電話の取り次ぎが無駄となり、電話のやりとりそのものが課題となった」

 この主旨を、2チャンネル創設者ひろゆき氏が以下サイトで分か

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人の行動を変える「伝え方」なぜ役所の広報は「伝わらない、市民の行動が変わらない」か~コロナ感染で、20歳も老化

「コロナに感染すると、20歳も老化」という医師の指摘は、もっと注目・活用したい。

この医師の指摘は「コロナ感染で、若者は無症状vs高齢者は重症化」という現状を次のように説明できる。 

 20歳代の若者は、コロナ感染で20歳老化しても、40歳代に中年化するだけだから、無症状。
 
 60歳代の高齢者は、コロナ感染で、20歳老化すると、平均寿命を超えるから、重症化。

 さて、ここからは「人の行動

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ムダな会議で 多忙になり 大切な事が見えない悲劇~地方議員は無給が世界の常識vs日本の議員は質が悪く、高給

 今年は参院選、地方統一選がある選挙の年。 
どんな議員を「選ぶ・落とす」べきか?

 その基準を導く為に、地方議員の実態&あるべき姿を示す。 
考察は次の2点。

1 地方議員へ研修の講師を務めた時の体験談から実態&教訓を示す。
2 地方議員の国際比較を行い、以下の結論を導いた。

結論: 地方議員は無給が世界の常識 vs 日本の議員は質が悪いが、高給

1 地方議員へ研修の講師を務めた時の体験

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日本初の走るコンビニ「移動ローソン」を任された無名な安達氏が成功した理由

日本初の走るコンビニ”移動ローソン”を任され「ガイアの夜明け」に出演した、安達享司社長と対談し、移動販売車に同乗した体験を紹介します。

安達さんは生協の社員だったが、鳥取県江府町で生協4店が閉店。
理由は、よくある話で、近くに大型店ができたから。

安達さんは「4店を取得、全社員を雇用」して、同じ場所で同じスーパーを起業。 つまり、地域の店と雇用を守った。

この安達さんの崇高な志に、町民は感動

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公務員/議員は現場を知らな過ぎて、政策は机上の空論で、地域の衰退が加速~解決策は、視察でなく、採用改革

 公務員/議員は現場を知らな過ぎて、政策は机上の空論で、
国・地域の衰退が加速。 
 この問題提起は正しく皆、同意するが、役所の解決策が正しくない。
つまり、現場を知らぬ公務員/議員が「現場を少しだけ見る」名目で、僅か1時間の視察・ヒアリングに大金を投じて、偏った意見・事例だけ吸い上げて、現場を混乱させる(役に立たない)政策になる。

 正しい解決策は、現場で就業した者のみ、公務員に採用。10年ほ

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勤労統計の改竄、障害者雇用統計の改竄など不正は、いつも「政府に有利、国民に不利」で、日本の国際的な信用が失墜

【勤労統計の改竄、問題を整理】
1 不正は15年前から始まったと昨年1月には把握するが1年も隠蔽。
2 改竄は「給付が減るので、国民に不利」かつ「名目賃金を上げ、アベノミクス成果でっちあげて、政府に有利」。
3 このように不正は、いつも「政府に有利、国民に不利」で、日本という国の国際的な信用が失墜する事を懸念。

例えば、中国という国の国際的な信用が低い最大の理由は、中国の統計は嘘が多い事にある。

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採用すべき女性は「美人orブス」等、間違った選択肢から政策を選ぶ役所の愚~セクハラ&採用差別は、女性を容姿でなく、意欲と才能を見る改革

セクハラ&採用差別が話題な中、ある首長から次の相談を受けた。

「採用一次面接は、中堅の公務員が面接するが、女性の評価が男女で正反対に割れる。
男性の公務員が面接官になると皆、美人を評価し、ブスは落ちる。
女性の公務員が面接官になると逆に、ブスを評価し、美人が落ちる。 

理由を聞くと「美人を採用すると、役所では、セクハラが多発しているから」と女性公務員は言う。面接官は公務員の男女、どちらに任せる

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公務員の情報発信と意識を改革する研修録~ゆるキャラを使い、重い結論を、軽い言葉で市民に、お願いするな

 役所が、ゆるキャラと顔文字を使い、重い結論を、軽い言葉で市民に、
お願いする非常識さを例に、公務員に情報発信と意識を改革する研修を
行った時の話です。

ある自治体が、公認ゆるキャラを、ゆるキャラ・グランプリに出場させた時、広報誌に
「1日1回投票できるので、毎日投票をお願いします。\(○^ω^○)/」
 と書いた。

 毎日投票しろって、すごく重い依頼。 しかも、公正さが欠如する。 この重い依

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広報・宣伝は顧客にやってもらう時代、役所の広報予算は 1/10に削減できるが、代理店に丸投げ役所は広告代理店のカモ

 広報・宣伝は、自社や広告代理店でなく、顧客にやってもらう時代になった。私たち顧客が消費を決める意思決定は今、次3段階の順を経る。 

1 SNSやクチコミを介して、知人から商品を教えてもらい認知
2 認知後、ネット検索で利用者の声を見て、商品を評価
3 評価後に初めて、商品の提供者である企業・役所の情報を見る

 1と2(SNS、ネット)が存在しない大昔は、3の広報に提供者は多額を投資した。だが

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旅館が顧客の獲得・予約を代理店に丸投げで手数料10%強も払うから、従業員は給料が安く、離職するブラック企業化

 仕事は自分で実践すると、金は不要だし、スキルは定着するし、成果も出る。失敗したら失敗を自覚でき、改革して次は成功できる。

 一方、役所仕事は代理店など他人に丸投げだから、金はかかるし、スキルも人も定着しない。 失敗したら丸投げした他人の責任で、反省なし。
反省なく次の仕事も丸投げで、失敗を繰り返す。

 同様に、地方の旅館も顧客の獲得・予約を、旅行代理店に丸投げ、10%強の手数料を代理店に払う

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