海洋プラスチック問題とは？―海洋プラスチック問題の取り組み方も徹底解説―

海洋プラスチック問題と聞いても「今、どれくらい問題視されているのか」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

海洋プラスチック問題は、日本だけではなく世界の環境問題をされており、生態系を壊してしまうなど、生物の未来も左右している環境問題なのです。

そこで、今回は「海洋プラスチック問題とは」「海洋プラスチックゴミを減らしていく方法」についてご紹介していきます。

海洋プラスチックゴミとは？

私たちが普段から使っているビニール袋やペットボトルなど、日常的に使われているプラスチックが適切な処理を行われないと「海洋プスチックゴミ」となります。

海洋プラスチックゴミは、世界中で問題視されており、年間で800トンほど排出されています。

また、この問題から目をそらしてしまうと、2050年には海洋プラスチックゴミが魚の漁獲量を上回ると言われているのです。

海洋プラスチックゴミは、魚の漁獲量だけではなく景観の悪影響や船舶航行の障害、観光にも影響が出てくるため、経済悪化にも繋がると懸念されています。

このような経済にも影響を与えてしまう海洋プラスチックゴミの発生する地域は、東・東南アジアが多いとされており、先進国だけではなく発展途上国も対策を行っていかなくてはいけないのです。

海洋プラスチックゴミと生き物への影響

海洋プラスチックゴミは、海へ流れると汚染されるため、生態系にも影響を与えていきます。

海洋汚染が始まってしまうと、生物が次第に住めなくなってしまう場合や個体数が激減して絶滅危惧種として認定されてしまうのです。

海の生き物は「どれがエサで、消化できるモノなのか」を判別することができません。

そのため、海にレジ袋などが流れてしまうと誤って食べてしまうのです。

しかし、その食べたレジ袋は、生き物の胃では消化することができず、排泄ができない可能性が高くなります。

排泄が行われないと体内で詰まってしまい、他のエサが食べられずに死んでしまいます。

また、漁業で問題視されているのは「網や釣り糸」などが海に流されてしまうことです。

このような糸が生き物の体内に絡まってしまうと、体が傷ついてしまい炎症を起こして死んでしまう可能性が高くなっていきます。

さらに、プラスチックゴミが魚の体内に残されてしまうと、魚を食べる私たちの体内にも取り込まれる可能性があります。

このように、海洋プラスチック問題は「環境問題」と片付けられるものではなく、私たちの健康にも関わってくる大切な問題になるのです。

私たちができる取り組み方とは？

海洋プラスチック問題と聞くと、名前から「難しそう」と感じる方もいると思います。

しかし、私たちでも日常的にできる取り組みがたくさんあるのです。

詳しくご紹介していきます。

私たちにできること①3Rを考えていく

海洋プラスチック問題を相決していくためには、少しでも３Rを考えていくことが大切です。

3Rとは「リデュース（Reduce）」「リユース（Reuse）」「リサイクル（Recycle）」のことを指します。

プラスチックゴミが増えてしまうと、焼却にも時間がかかるほか二酸化炭素も排出されるため環境に悪影響を及ぼしてしまいます。

しかし、「リデュース（Reduce）」「リユース（Reuse）」「リサイクル（Recycle）」を意識していくことで、プラスチックゴミの削減を行うことができます。

また、正しく分別をしていくことで再利用にも繋がっていくのです。

例えば、リデュースでは、主流になってきたマイバックやマイボトルを持ち歩くことで、プラスチック容器の使用量を防ぐことができます。

リユースでは、シャンプーや食器用洗剤などのボトル本体を買い足していくのではなく、詰替を購入してボトルを再利用していくことで、プラスチック問題の解決に一歩前進することができます。

そして、リサイクルでは、しっかりと分別をしていくことで再利用をすることができるのです。

このように、私たちの日常にあるちょっとした事を変えていく事で、簡単に海洋プラスチック問題の解決に取り組むことができます。

私たちにできること②ボランティアに参加する

今では、多くの人が海洋プラスチック問題を意識しているためボランティア活動において「海岸でのゴミ拾い」が定期的に開催されています。

海洋プラスチックと聞くと「海に流れている」というイメージが強いですが、そのゴミの多くは海岸にも積もっていくのです。

そのため、清掃活動が必要になっていきます。

しかし、大量のプラスチックゴミが流れ着いているため１人で清掃を行うことができません。

そこで、ボランティア活動に参加することが注目されています。

ボランティア活動をやっている団体の多くは、SNSに発信するなど「海洋プラスチック問題」を多くの人に知ってもらえるような活動・イベントを行っています。

その発信を見ながら、参加していくことで間接的に海洋プラスチック問題を解決する手伝いをすることができます。

まとめ

今回は「海洋プラスチック問題とは」「海洋プラスチックゴミを減らしていく方法」についてご紹介しました。

海洋プラスチックを減らしていくためには「マイボトルを持つ・再利用していく」という３Rを意識していくことで、少しでも海洋プラスチック問題に取り組んでいくことができます。

また「もっと活動していきたい！」という方は、ボランティア活動に参加していくことで海洋プラスチック問題を解決する手伝いをすることがオススメです。
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