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「都会」の趣 ~ 大貫妙子 「都会」

都会。

一昔前の都会のイメージを考えてみます。

1970年代から1980年代にかけて起きたのが、「上京」です。伴い、都市部の整備も進んだのがその時代。

そしてそれを移す鏡としてのTV番組「ドラマ」、「雑誌」がありました。

そして「音楽」も。

そういうものから出来上がったのが「都会」というイメージなのかと思います。

ただ、、

「都会」といっても、人の営みは変わらないと思われ、、、「地方」「田舎」でも、人を愛し愛されて、それに伴うエピソードが全国各地で生まれている。

恐らく、どの地でも、一夜一夜の邂逅があって、、、邂逅がなくてもそれ自体を求めて繁華街をさ迷い歩く人々もいたことでしょう。

それはある意味、表の人生から見たら裏の世界。

刹那的な邂逅は決して幸せをもたらすとは限らない。それを求めて夜の街をさまよう必要もない。

出会いは必然。

ならば、一夜の幻に期待するのではなく、日常の奇跡に目を向けていく方がいい。

大貫さんは「都会」という言葉を、おそらくこのような一夜の幻に期待する人の心の総称としてつかっていたのでしょうか。

そういう意味でのアンチテーゼにあふれた名曲です。


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