見出し画像

北極星が示した方向、札幌トリビア ~ 「恋の町 札幌」 石原裕次郎

懐かしのテレビ番組「北海道中膝栗毛」のようなものということで、北海道について書いていくシリーズをやってみます。

札幌のとあるネタを。札幌の道路は明治期に計画的に作られているので、碁盤の目のようになっています。縦のラインと横のラインがしっかり重なっています。故に、住所がわかりやすい。

大通り公園を起点として、南北は「~条」、東西は「~丁目」であらわされまして、たとえば南三条であれば、大通公園から南に3つ道路を渡ったところとなります。

ここに東西のラインをかけ合わせれば、クロスする点で住所が示せるわけです。便利ですよね。厳密に言うと細かい道があったり、豊平川があったりするので完全な碁盤の目ではないのですが。

ただ、地図を見ていただくとわかるんですが、ある一点、なぜか碁盤の目が緩やかにカーブしているところがあります。川の流れもない場所なので不思議ですよね。

↓の部分。


少し、緩やかにカーブしています。この縮尺だと微妙なカーブですが。。

これはなぜかというと、もともと札幌の都市計画をした際、南北に流れる道路は「南から北へ向かう部隊」「北から南に向かう部隊」の二手に分かれていました。

そして、「南へ向かう部隊」は方位磁針を頼りに真南をめざしていたのですが、「北へ向かう部隊」は北極星を頼りにしていたそうなんです。

実は北極星は真北を指しておらず、揺らぎがありますから、結果として微妙なカーブが生まれてしまったと。

そのことを裏付ける資料は、無いそうなんですが、個人的にはこの説を信じたいと思っています。だって、それはつまり、明治期の星空には他の星に負けないくらい、より一層際立って北極星が輝いていたということだから。

そんな風景を思いつつ。


この記事が参加している募集

思い出の曲

この街がすき

いつも読んで下さってありがとうございます。頂いたサポートはいろんな音楽などを聴いてご紹介するチカラになります。あなたに読んでいただき、新たな出会いを楽しんでいただけるよう、大切に使わせて頂きます。よろしくお願いします!